2014年3月10日月曜日

#409 次のステージ

相変わらず寒い朝を迎える。いつもより少し早く起床し、トヨタレンタカーの営業所に向かう。薄っすらと雪が積もっており、足元が若干おぼつかない。
営業所は朝からにぎわっており、何名かの来客がある。少し待ってから、カローラアクシオのキーを受け取る。以前も借りたことのあるクルマだが、この値段でこのクオリティは素晴らしい。

ホテルで中西先生と合流し、災害公営住宅の建設現場からベースキャンプ前を通過し、合庁へ。
まず、林業振興班のM班長から気仙沼地域エネルギー開発の取組について説明。その後、内湾に建設中のプラントを見学する。完成まであと少し、現場はラストスパートにかかっていた。
海側にはチップ置き場
プラントと熱供給先の一つ、プラザホテル
ドイツ製のプラントは、木材チップをガス化したうえで、レシプロエンジンを回し発電するというシステム。この分野も国産企業の頑張りに期待したいところだ。

引き続き、少し山手にある土場へ。大切な燃料となる木材が大量に保管されている。場内にはドイツ製のチッパーが活躍を待っていた。プラントとのマッチングを考慮し、この機種が選定されている。発生する騒音を考慮し、近隣住民との取り決めもなされている。
以前から、気仙沼のフカヒレはどこで作っているのか謎だったが、偶然路傍の水産加工場で絶賛天日干し注だった。
野々下の国直の防潮堤を見学するため、45号線に出てから南下する。既に階上から大受胎となっている。
渋滞は赤牛まで続いており、大幅にタイムロスしてしまう。津谷の交差点あたりから順調に流れだし、歌津で食事と思ったが、狙っていた店は満員、もう一軒も満員。4件中2件が定休日だったので、ここはあきらめて志津川のヤマウチヘ。人気店だが幸いにも空いていた。中西先生は春告げキラキラ丼を、自分はランチのビーフシチューを食べる。
このあたりで無事に遅延を解消し、南三陸町役場へ。ここで、午前中に自分の現場の確認に出向いてくれていたT氏と合流する。企画課に出向き、以前も話をしてくださった南島原市から派遣のH氏に説明いただく。そして、鳥羽市から派遣のM氏に街を案内してもらうことに。

中西先生が出発前に議会の傍聴を希望されたので、自分も同行することに。町長の施政方針演説が行われている最中だった。仮設庁舎ということもあり、フラットな議場が中西先生にとっては少し驚きのものだったようだ。
まずは入谷で建設中の災害公営住宅へ。マンションタイプは躯体が完成しており、戸建てタイプは基礎工事が進められている。
引き続き、志津川中学校へ。自分の定点観測ポイントは市街地の真ん中だが、ここからの眺めは志津川の全貌を把握するにはふさわしい場所である。
明日に備えてか、仙台にある放送局の中継車が止まっていた。

志津川の街を抜け、戸倉にある藤浜団地を見学。もともと建築に関する企業の代表を務められていた中西先生にとって、ここの造成方法に少し気になる点がおありのようだった。
陸前戸倉駅前のコンビニでお見送りし、役場経由で帰路に就く。
自分のいるタイミングで、2度目の訪問をしてくださった中西先生。被災地のことを思い続けてくれるのは本当にありがたい。

業務終了後、林業振興班の班会にT氏とともに無理やり乱入する。話しやすいメンバーなので、とてもリラックスする。初めて訪ねた「おだつまっこ」は、何を食べてもおいしかった。
2次会に向かうT氏とS技査と分離し、M班長とW技師とともにベースキャンプへと戻った。
熊野の友人から送ってもらったデコポンを食べる。熊野はもう春なのかな、と思いを馳せる。