朝食を摂ってから、たまった洗濯をする。シーツも洗うものの、洗濯機のキャパシティが小さいため3回も回すはめになる。外に干すと、突風でどこかに行ってしまいそうなので、仕方なく部屋干しをする。
洗濯も終わったところで、一月ぶりの散髪に出かける。歩いてすぐの「理容コマツ」にお邪魔する。小さな店内は電気が消えていたが、「頭切ってください」と声をかけると、奥からおばさんの声がした。
ここ25年くらい、地元クラウン以外の床屋さんには住田町の「好(たか)」にしか行ったことがない。そのため、気仙沼に来る直前に、クラウンで散髪後の写真を撮ってもらった。それを見せながら刈り方を説明する。一つ間違えると坊主頭になってしまうから注意が必要である。
おばさんといろいろ話をする。自分の生い立ちや、三重のこと、生活のことなどなど。気仙沼は三重のカツオ漁船が来港するので、三重人はあまり珍しくないとのこと。他にも、自炊したほうがよいとか、〇〇するようにとか、親戚のオバサンのような雰囲気である。
震災の話になった。この理容店がある場所も1階が浸水し、骨組みを残して破壊されたために壁や什器類を新装している。また、鹿折にあるおばさんの住まいも流出した。
店の前を水路を、全国どころか世界からやってきたボランティアによって片付けてもらったと話されたとき、「私は皆さんによって生かされている」と話をされた。また、震災の写真集も最近まで目を通すことが出来なかったとおっしゃっていた。
これから新緑の季節になる。鹿折から南郷まで季節の移ろいを楽しみながら歩くことが楽しみだったおばさんにとって、今はそれを味わえないことが残念とのことだった。
合庁の印象も聞いてみたが、少し近寄りがたい雰囲気とのこと。熊野の時など、サンダルやTシャツ短パンでお越しになる来客、いろいろと山の話をしてくださる林家さんなど、フレンドリーに、入れ代わり立ち代わりお客さんが見えていたのだが...
コーヒーまでご馳走になり、結構長居してしまった。気仙沼にまだ友達がいないと話をしたところ、「あなたは明るいから大丈夫!」と。また一月後にお邪魔すると伝えて店を後にする。
気仙沼横丁で所要を済ませるため、いつも走らない道を走ってみた。川沿いの道を下ると、海が見えてきた。水産工場の再建が進みつつあるが、気仙沼線の橋脚だけが残っている姿をみると、やはり切ない。
途中にあったお地蔵さん |
クリスタルビレッジヨシダ |
そして、気仙沼横丁のかに物語で所要を済ませ、小腹がすいたのでお気に入りのまぐろ亭へ。今日は漬け丼を食べる。他のお客さんは\4,000の特上まぐろ丼を食べている...さすがGW!
昨日行った北かつまぐろ店の支店でした... |
12年前に、石巻の友人宅から北へ向かった時に通った、画像記録のあった場所へ。
2013年4月 |
2001年8月 |
連休で若干賑わう五葉温泉。入湯後に、人気メニューの「きびソフト」を食べようと思うも、風呂上りでは時間切れだった。休憩室でダラダラしていると、東北弁のおじいさんと、共通語の家族連れ。自分では一生成し遂げることのできない、連休らしい風景。
サクラが散ってしまいそうな、五葉おろしの強風吹きすさぶ中、ベースキャンプへと戻った。