2013年4月21日日曜日

#86 思い出のあの場所

天気は、悪い。ただ悪いだけでなく、時折白いものがなぜか混じっている。今日は4月21日...

フル装備の身支度を整えて出発するころには、既にお昼近くになっていた。北に向けてクルマを走らせると、外気温が3℃になってしまった。常春の国、熊野に慣れてしまった自分にとっては、あまりにも過酷な試練である。まさにオマーン戦の本田選手のような状態...
陸前高田の45号線沿い、気仙大橋の手前にある行きつけ(?)の星石油店に寄る。津波被災が生々しく残る店なので、まだ屋根がない。店員さんはカッパを来て仕事をされている。店内に入ると、堺市の子どもたちから贈られた絵が飾られている。
読んでると泣ける...
13時までに大船渡に到着を考えると、少し厳しい時間になってきた。通岡の手前にある登坂車線でラフターのオーバーテイクに失敗し、そのまま三陸道に入ると超低速車に捕まってしまうため、旧道で峠を越える。42号線の峠とは異なり、なだらかでコーナーも緩い。無事、大船渡碁石海岸インターに先回りすることが出来た。

目的地のおおふなと夢商店街は、テントが賑々しく、見るからにイベントムードが漂っている。
今日はこの会場で、「第2回復興グルメF-1大会」が開催されている。三陸沿岸各地にある復興商店街などが、自慢の料理を持ち寄り、来場者の投票によってグランプリを決めるものである。ちなみに第1回は、「我が」気仙沼の「さんまトルティーヤ」が1位となった。
ひとまず会場をぐるっとまわり、真っ先に気仙沼のブースへ。南町紫商店街からの出店で、サンマティーヤを求めようと財布からお金を出したら、「あ、チケットを買ってください…」と。すぐ隣のチケット売り場で、3枚(1枚\300)買い求め、ようやくトルティーヤを手にする。
おいしいけど冷たい...
13時からLAWBLOWのライブが予定されていたが、スケジュールが押しているようだ。あまりの寒さに耐えかね、ホットコーヒーを買い求める。ああ、冷たいコーラとか飲みたい!
日本全国太鼓の演奏は人気!
本日、この場に来た最大の目的でもあるLAWBLOWの登場。去年のGWに大船渡で開催された「けせんふぇす」以来、生で聞くことが出来た。
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大船渡出身のユニットに興味を持ってから早1年半近く。今でもずっと聞いている...
記念撮影
まだチケットが2枚残っているので、大船渡の「横丁パスタ」と、陸前高田の「ヤルキ磯雑煮」を選ぶ。ただ、この寒さがせっかくの料理を残念なものにしてしまっている。暖かかったらもっとおいしかったはず。
さんま入り横丁パスタ
海藻たっぷりヤルキ雑煮
人気投票は、地元気仙沼のサンマティーヤに一票投じ、結果を確認する前に寒すぎる会場を後にする。
今日最大の収穫は、絆プロジェクト三陸の健さん、大船渡市役所の高橋広報係長、夢プレゼンター美智子こと、地域の情報発信の担う金野さんに会えたこと。

そして、定点観測を行っている加茂神社へ。
2013年4月
2012年5月
眼下に広がる街には、建物が明らかに増えているし、事実クルマで走っているとその賑々しさが伝わってくる。そして、震災で工事が中断されていた新しい魚市場も、全容を現してきた。
細浦を抜け、小友駅を見てから黒崎仙峡温泉へ。太平洋が一望できる抜群の展望を誇るのに、入湯料500円でレストランあり。気仙沼周辺ではNo,1スポットである。休憩室で横になっていたら、いつの間にか寝てしまった。

広田湾を横目に気仙沼へ。
対岸は唐桑半島
晩御飯は、同僚の坊主頭のS技術主査がお勧めしている中華そばまるきへ。つけ麺と餃子を注文する。
帰り際、店員さんから「アスリートっぽいですねぇ」と声をかけられた。一度腹を見てもらった方がいいような気がする。