2013年4月4日木曜日

#69 壁

昨日とはうって変わって、春らしい陽気となった。心配していた暴風もなく、無事。

今日の三陸新報の論説は、防潮堤についての想いが書かれている。地元の景観や生活を大きく変えてしまうため、深い議論が必要で、一度立ち戻ってみては、と書かれていた。

昨日は雨だったので、今日から自転車通勤を始める。兄の形見が、気仙沼の街を走るとは思ってもみなかった。そして、合庁手前の心臓破りの坂を登り、やや汗ばむ。

そういえば、名刺がなかったので、印刷を行う。三重にいたときは前々知事の意向で、三重県を名刺で積極的にアピールしてこいとのこで、バラエティ豊かな台紙が取りそろえられていた。宮城では、特に指定の台紙が用意されているわけではなく、個々人が印刷する仕組みである。
グループウェアからダウンロードした、ディスティネーションキャンペーンのの台紙を活用し、取り急ぎ作成する。兵庫県のT氏から名刺印刷用紙を頂戴し、印刷を行うものの、一枚ずつ切り離す必要がある。郷に入っては郷に従え。
非ライブカメラ
業務に必要な資料をまとめつつ、図面からある要素を抽出するため、CADを使用する。
ここでは、BVfileというCADソフトを使っているが、残念ながら直観的な操作が難しい。かなり単純な作業を行っているもにも関わらず、相当難解である。兵庫県のT氏も同意見。

夕食は、せっかく自転車があるので、復興商店街まで足を延ばすこととする。浸水地域のインフラは、必要最小限の復旧が行われているに過ぎない。クルマで走っている限り気づかなかったが、自転車で走ると、段差、未舗装などなど、若干危険である。
復興商店街では、「とんかつ勝子」という店に入る。オーダーをした後、農林振興班のT氏から電話が入る。基本、お誘いは断らない。
大きなカキフライをおいしくいただき、漆黒の道を自転車で疾走する。
間違えて醤油をかけてしまった...
坊主頭のS技術主査と兵庫県のT氏も合流し、意見交換会となる。早い段階でこのような会が催されることに、感謝感激である。こうやって、壁が少しずつ低くなっていく。
メカサシ