2013年6月24日月曜日

#150 変わらない気持ち

梅雨はどこかへ行ってしまったのかと思われるような、さわやかな朝を迎える。月曜は三陸新報の休刊日なので、NHKの地方版ニュースで情報収集する。

出勤すると、3日間の研修を終えたS技査と久々に顔を合わせる。未体験の業務に関する研修は、かなりヘビーだったようだ。T氏からは、金曜日に行われた打合せの内容を教えてもらう。期待していたような結果が得られなかったとのこと...

仙台の方から、以前頼んであった資料が出来たとの連絡があり、メールを送っていただく。クオリティの高い資料で、それに伴う打合せのアポを取る。また、明日の現場パトロールの資料などをチェックする。

法務局に出かけていたI主事から電話が入る。申請書への記載内容について、受付で疑義があったとのこと。内容について説明し事なきを得る。しかし、先輩でも未知の業務だと全然先輩になれないのが歯がゆい。
非ライブカメラ
午後、圧縮試験に向かう。途中、45号線の補修のため片側交互通行になっており、若干渋滞する。10tダンプなど大型の車両が激しく往来するため、結構な頻度で補修が行われている。

圧縮試験が終了し、現場で消波ブロックの数量検査を行う。整然と並べられた252個のブロック。これですべてではないが、着々と作ってくれたチーム白老の皆さんに感謝したい。
引き続き、明日のパトロールに備えて現場の確認を行う。雨もほとんど降らないので順調に進捗しているが、とある手続きが間に合わないので現場を止めてしまうことになるかもしれない。現場代理人のS氏と少し打合せを行う。前に進めるためのアイデアが思いついた。

帰庁後、進捗状況などをT班長に説明し、あるアイデアを実行に移したいと進言するが、顔色が良くない。もちろん、今あるルールを変えるわけではない。ただ、やったことのないやり方をするだけである。県庁に問い合わせていただくも、期待している回答を引き出すような問いかけではなかったので、思わず厳しい言葉を投げかけてしまった。宮城で三重でも、目的を達成しようとする気持ちは変わらないはずなんだが...

復旧、復興に向かって進むうえでのハードルの一つに、震災前に作られた様々な規則を震災後も
そのまま適用してしまったことにある。未曾有とか、想定外とか言いながらも、それらを想定せずに作られた規則を無理に当てはめてしまったことで、至るところに矛盾が生じてしまう。
規則とは、自然が生み出したものではなく、人が作ったもの。それが変えられない理由はない。

業務終了後、菅原歯科医院へ向かう。いよいよ虫歯の治療も終わり、残すはあと1回となった。ここ数年、ここまで親身になって診ていただいた歯医者さんはない。気仙沼に来てよかったと思う。
かさ上げ高さを示す看板
港に近い八日町にある阿部印刷に向かう。プライベート名刺が無くなってしまったので、印刷をお願いすることに。デザインは気仙沼っぽいものでとお任せしたので、出来上がりが楽しみだ。阿部印刷ではTシャツのプリントだけでなく、様々な印刷を手掛けているので、これからも何かとお世話になるかも。

引き続き、夕食を取ろうと屋台村横丁へ。そういえば月曜日なので、まぐろ亭はお休み。前から気になっていた福建楼で麻婆飯を注文する。
からうま
お店の方に「辛くないですか?」と尋ねられる。正直、めっちゃ辛い。しかし、めっちゃうまい!久々においしい麻婆飯にありつくことが出来た。

帰宅後、阿部印刷のブログを覗いてみた。震災から今日に至るまでの苦労や、グループ補助金のことなどが書かれていた。Kojikaのマスターとグループ補助金の話をしたことを思い出した。マスターは決められたルールの中でやり方を工夫することによって、目的を達成するテクニックを有している。
復興に向かっていく気持ちは誰しも変わらないはず。うまく前に進むためには、そのやり方を今一度見直す必要がありそうだ。