2013年5月20日月曜日

#115 少しずつ風化

土曜日をピークに少しずつ気温が下がっているような気がする。今朝はドカジャンが必要となる。

今朝のNHKのニュースで、1983年に起きた日本海中部地震後に整備された避難階段が草に埋もれ、放置されている映像が流れた。現在は避難訓練などを行って風化させないように努力されているそうだが...

午前、南三陸町歌津の現場に打合せに向かう。自分の所属の公用車がすべて埋まっていたため、総務部のクルマを借りてあったのだが、なんとガソリンがほとんど入っていない...急きょ伝票をもらうことに。

震災直後はガソリンが激しく不足し、何時間も待って給油したという話を幾度となく伺った。そして、防災部局に配属されていたとき、目盛が半分になったら給油しろと口酸っぱく言われた覚えがある。いざという時に役に立たないからだ。

現場周辺では、新しい小屋が建ちはじめている。もちろん、漁師さんが生計を立てるために必須の施設だが、これからの街づくりの中で大変な調整が発生する気もする。
45号線沿いの大谷海岸でも、防潮堤を陸側にセットバックするという話がある。しかし、既に立派なS造の建物も経ってしまっている。どうしても、様々な調整が期待通りに進まずに、いたるところで手戻りが発生してしまう。
午後、金曜から継続している作業を行う。室温がいつの間にかぐんぐん上がっており、久しぶりに窓を開ける。いつもはカラッとしているが、今日はややしっとりとしている。

業務終了後、大型ショッピングセンターで割引のパック寿司や必要なものを買い求めて帰宅。
いつも買い物客でごった返すここも、とても1Fが被災したとは思えない。お金さえ払えば、必要なモノが必要な量、必要なときにそろう。震災直後の生活を体験したわけではないが、こういった当たり前の日常が、ゆっくりと震災を風化させているような気がする。

郵便受けに投函されていた、18日付の東海新報を読む。菊池さんのおかげで、大船渡にはまた見どころが増えたようだ。