2013年5月19日日曜日

#114 mission failure

なんとなく疲れてしまったのか、かなり長時間眠ってしまった。昨日よりは少し肌寒いものの、お出かけには問題ない気温だ。

来訪者にこの地方の魅力を知ってもらうため、最近一押しの唐桑半島に向かおうと思ったが、時間的制約から次回に取って置き、陸前高田に向かう。リニューアルしたビジターセンターはいつでも見学できるが、刻々と変化する高田の街の今は、今しか見ることが出来ない。

気仙沼市唐桑町大沢にあるコンビニに立ち寄る。ここも山田町船越や陸前高田市小友のように、二方向から津波が襲来している。

仮設の気仙大橋を渡り、奇跡の一本松の駐車場に止め、通路を歩く。新たに甦った一本松を間近で見るのは今日が初めてである。
駐車場近傍には、いくつかのRC造の施設がある。外観上著しい損傷はないので、再利用すると思われる。H先輩は基礎部を入念に観察している。
連休の時とはうって変わって、辺りは閑散としており、観光客も我々以外に数えるほどしかいなかった。
南三陸町志津川の防災対策庁舎、気仙沼市鹿折の第十八共徳丸、そして高田の一本松。いずれも残すべきか撤去すべきかで議論になり、前者二つは未解決、後者は再生のシンボルとして残ることになった。
将来、この周辺は公園として整備されることになる。10年後、100年後、そして1000年後に津波の記憶を伝えていく役割を、この人工の木は担っているのだろうか...

周辺をにある様々なモノ。それぞれ興味の対象は異なり、私は防潮堤、H先輩は大きく育ったシロツメクサを眺めていた。
引き続き、近隣の道の駅タピック45跡へ向かう。特徴ある三角形の建物は、震災遺構として残される予定と聞いている。
駐車場の一角には、木造の追悼施設が設けられ、内部には献花台と、震災前後の写真が掲示されている。
以前の市街地を少し経由する。陸前高田駅の周辺では、ボランティアの方々が溝さらいを行っていた。
ビル屋上、最上部の看板に注意
星石油店で給油し、気仙沼へ戻る。気仙沼駅でH先輩を見送り、その足で屋台村横丁へ。今日はいわゆる街コン、「第2回横丁コン」が開催される。いつになく若い男女で込み合っている中、同僚を見つけて中に入る。
ほどなく飲み物が配られ、開会となる。初めての街コン、何はともあれ寒い...
ルールは、指定された1店目を友人とペアで、2店目も定められた店を今度は1人で、3店目と4店目はフリーとなる。各店で割り当てられた時間は40分。

参加者は地元の方、栗原の方、遠くは仙台からやってきた方などなど…意外に地元の方が多くて少し驚く。今回の参加者は20~45歳まで。様々な年齢、様々な職業の方が集まってきていた。
おいしい料理をつまみながら、特に何もなく会は終了。あと10歳若ければ...と、自分が年老いたことを悔やむ。

参加していた同僚6名で、紫市場近くにある「九条や」へ反省会に繰り出す。坊主頭のS技査から、夏祭りについて提案が飛び出す。確かに、こういったイベントを介すると、同僚の距離が大きく縮まることは感じる。また、S主事からは某県からの苦情の話などなど...

街コンでの成果は何も得られなかったが、同僚との結束は高まったようである。