10時に電話があり、目が覚める。早稲谷の菅原さんからだった。少し話をし、おもむろに布団から出る。
外は生憎風が強く、ドローンにはふさわしくなかった。家から出ることもなく、暖かな日差しが差し込む中、部屋で微睡む。
そろそろ出発しなければならない時間になったので、機材一式を持って1号機で出撃する。しかし、財布を忘れたのでリターンする。うーん...
45号線を南へと向かい、南三陸へ。遅めの昼食を摂ろうと「かなっぺ」へ向かうが、生憎の満席。やむなく断念して、泊崎半島を一周する。
Nという施工箇所に立ち寄り、ドローンによる撮影を試みようかと思うが、時折強い風が吹きつけるので、海中への墜落を恐れ断念する。海から見た風景と陸から見た風景、それぞれに意味がある。
引き続き、土木事務所が担当する館浜の防潮堤を見る。作業は順調に進んでいるようで、かなり上まで打設が完了していた。
再び45号線に戻り、コンビニで上げ底してから志津川へ。風邪が少し弱いような気がしたので、防災対策庁舎の撮影に臨む。
そして、ドローンを飛ばす。
少し風に流されたが、無事に撮影をすることが出来た。
先日、震災遺構保存に関する有識者会議の結果が、村井知事から佐藤仁町長に伝えられた。
「原爆ドームに匹敵する価値がある」と評された防災対策庁舎。
自らの立場から、明確に賛否を語ることはできない。しかし、ご遺族の話も伺った結果、個人的には佐藤仁町長の当初の「解体」という決断を支持している。
45号線を進み、桃生津山ICから三陸道に入る。気仙沼や南三陸とは違い、内陸には雪がたくさん残っていた。そして仙台の定宿へ。
仙台の街は、残雪がすさまじかった。道路の雪はないものの、歩道にはたくさん残っており、足元がすくわれる。
仙台沿岸部に住むA氏と懇親となる。寒さのために移動距離を最小限にするため、近場のチェーン店風居酒屋へ。同僚との関係性をどう築き上げていくのか、そういった内容の話をずっとしていた。
昼間からなんとなく悪寒を感じている。この寒さが体調を狂わせてしまったようだ。