県庁に出向き、治山班のS主任主査、M技査、そしてコンサル氏と打合せを行う。N、Iという施工箇所について設計に関する打合せとなる。
コンサル氏はこちらの意図を十分にくみ取られており、言いたいことを代わりに言ってくれる。こういう以心伝心的感覚はうれしい。
年度や資材、かなり複雑な調整が必要となってしまったが、打合せのメンバーが皆、前に進めようという気が強いので、きれいにまとまった。もちろん、やるべきことはたくさんあるのだが...
昼、M技査とY技査とともに昼食へ向かう。いつものぬるいラーメンの店ではなく、違う店に行く。名前は忘れたが、鶏のからあげは美味しかった。
朝からのどが痛かったので、薬局に向かい薬を買い求める。「風邪の初期症状に...」と書かれた葛根湯、マスクを入手する。
午後、県庁講堂で開催される「東日本大震災における災害廃棄物処理シンポジウム」へ。
震災廃棄物の処理が終了し、その総括となるシンポジウム。総費用3,700億円を投入した巨大プロジェクトは、当初の計画通り、平成25年度で完了した。 そして総括検討委員会により、災害廃棄物処理業務の記録として、報告書が取りまとめられた。
知事挨拶 |
基調講演 |
大船渡市役所派遣時代は、災害廃棄物処理を担当していた。仮置き場に集積が薦められ、二次選別のプラントも順調に稼働し始めたという、とても安定した時期だった。そういったスムースさの裏には、複雑な調整が行われていたのかと思うと、担当された方々に敬意を表する。
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廃棄物のサンプル |
食べ物のように並べられている |
災害廃棄物の処理を総括して、口々に出るのは縦割りの排除、様々な主体の連携だった。予算の出所が違うから、同じ部署で担当出来ない。そういったつまらない事態のせいで、事務作業がやみくもに膨らんでしまう。
また、日ごろから廃棄物処理を生業としている方々や国、県、市町が密接につながっている必要が
ある。普段から顔の見える関係が築けていれば、災害時もとてもスムースにことが運ぶだろう。JV総括会社の方が、「皆が同じ目的に向かって進んでいたので、とても良かった」と言っていたのが印象的だった。
そして、補助金制度が複雑なため、膨大な時間が掛ったとも。市役所の時は、そういう業務を担当していたから、事情は十分に理解できる。
また、仙台環境開発の方は、「全国の産廃処理能力は年間3億8千万トン。それがうまく活用されたかどうかは・・・」と仰っていた。災害廃棄物は一廃(一般廃棄物)、平常時の法が復興を妨げたのかもしれない。
大船渡に派遣されていた頃は、自分たちのやり方が最速で最善、最良と思っていた。しかし、こうやって結果が横並びになると、それぞれに特徴があり、長所短所がある。蓄積されたノウハウが広く全国に伝わることを願って止まない。ただ、実践の機会は無いに越したことはないが...
行きと同じルートを通り、気仙沼へと戻る。思い当るところに鍵はなく、結局寮母さんからスペアを借りることになる。
1号機が汚すぎるので、洗車に向かう。しかし、洗車場は見事に「たっぺ」になっており、不覚にも転倒してしまう。スーツが破れたりしなくてよかった...今日は本当に厄日だ。なにせ、厄年だから...
夕食はこけしへ。体があったまりそうな、かしわうどんを食べる。
帰宅すると、三重の環境で一緒だったN先輩から贈り物が届いていた。
キタ――(゚∀゚)――!! |