昨日あらかた完成したと思っていた資料を見直すと、案の定ミスが発見される。結局ふりだしに戻るような形になり、心が折れる。
しばらくして、現場技術業務委託の契約相手方が来訪される。備品類の分担など簡単な打合せを行う。どういった方が来られるのかまだわからないが、残された期間でうまく引き継いでいこう。次の派遣職員と対面で引継ぎが出来ないので、このニューカマーがキーパーソンになる。
午後も作業を続ける。しばらくして、建物調査を行っているコンサル氏から電話が入る。取りまとめ結果が出たとの報告。こちらが期待した以上の結果が導き出されたことに、思わず笑みが出る。このうれしさを誰かに分かち合いたいが、誰も受け止めてくれなかった...
資料作成を継続しつつ、N技師と残存型枠について少しディスカッションする。品質面を気にするN技師、経済合理性と施工速度を重視する自分。部分最適か、全体最適か、そんな話まで飛躍しそうだった。
これらが使用される時まで、まだ時間がある。そのころには自分はもういないだろう。宮城としてじっくりと結論を出してもらえればと思う。
細々した資料まで創り上げて、ようやく完成を見る。K氏の机上に書類を置き、明日チェックをお願いすることに。
O技師が炊飯器を欲しいと言い出したので、ベースキャンプに保管してあるジャーを上げることにした。O技師に乗せてもらい、ベースキャンプで炊飯器をわたし、そのまま夕食に向かう。こけしが定休日だったので、エスポワールへ。
O技師といろいろな話をした。O技師しか出来ないことが必ずあって、それをやってみればいいなどと話をする。歳をとると説教じみてくるような感じがする。しかし、時々、なぜ自分が後輩たちの指導を...と思うと気がある。派遣職員の仕事ではないような気がするが、まあこれも経験。
どうやら、O技師は気仙沼の知人が出来ているようだった。土木事務所のU主事経由で知り合ったとのことだったが、そういった人間関係をきちんと構築出来ているのはO技師の強みである。
仕事は確かに出来ないが、人とのコミュニケーションや親しい人を作る能力は長けている。そんなO技師に、来年度の派遣職員のフォローをお願いする。職場外の人と付き合うことを、宮城県職員は苦手としているような気がする。そういった面では、O技師のこの能力は素晴らしい。
話が尽きなかったが、散会とする。冷え切った気仙沼の街を、ベースキャンプへと歩いた。