2015年1月30日金曜日

#735 白き街

あまり体調が優れない。熱はないものの、体がいかんせん重かった。いつものようにとはいかないが、準備して、出勤する。

用地関連の依頼が複数舞い込み、一つづつ潰していく。ちょっと指示を待っている感じのA主事に若干イラつくが、自分がもっとトレーニングしてこなかった結果だろう。やむを得ないか...
体調が万全でないからか、生産性は明らかに落ちている。それでもじわじわと事務処理を進める。

しばらくすると、建物調査の入札が無事に完了したと連絡が入る。総務部管理班のK主査に依頼し、落札業者にこちらに連絡してほしいと伝えてもらう。すると、即時に連絡が入った。今後の段取りなどを打合せする。このスピーディーさがとても良い。

来週来訪する、島根県の方のスケジュールが明らかになった。来年度からこの職場に配属される職員とその上司が訪ねてこられる。業務もさることながら、生活面での情報も得たいとのリクエストだった。
自分は、なんとなく派遣の様子もつかめていたし、震災前に来訪した記憶はほとんどないが、震災後、この街にも何度か足を運んでいたから、本当に粗々だが、少し知っていた。これは強みだったと思う。

関係者に連絡を取っていたら、昼になってしまった。
非ライブカメラA
午後になると雪が強くなり、みるみる積もり始める。いつも見慣れている街も、白い雪に覆われる。
雪が降ると、津波で荒れた街に残された痕跡も覆われる。そのまま傷跡が癒されるといいんだが、そうも行かないだろう。

月曜の打合せ資料を作成し終えたころには、N技師と二人っきりになっていた。N技師はまだやり残したことがありそうだが、積雪のために道路状況も良くないので、帰宅を促すことに。
非ライブカメラB
雪は既に雨に変わっていた。最悪の足元の中を歩く。
大型ショッピングセンターで買い物を済ませ、N技師にベースキャンプまで送ってもらう。アルコールが枯渇したというN技師に、いただき物だがビールと日本酒、その他もろもろを持たせた。

大船渡に拠点を構えるO氏から、CO(コミュニケーション・オーガナイズ)と呼ばれる手法の研修会に参加しないかとお誘いがあった。とても魅力的な内容だったが、スケジュールが合わないのが辛い。もう1年あれば、何とかなったかもしれないが...ただ、こうやって声を掛けてもらえることが何よりも幸せである。