2015年1月8日木曜日

#713 エリアマネージャ

生憎の小雪が舞い散る朝を迎える。いつものように準備して、いつものように出勤する。

南三陸町役場のG上席主幹から、打合せの日程が決まったとの連絡が入る。このあたりのスムースな進行はいつもながらいい感じである。そして、いくつか書類を片付けていたら、Hという施工箇所の現場代理人氏から連絡が入る。工事を進めようとしていたところ、関係者の方からストップがかかったとのことだった。取り急ぎ解決策をT班長、H主事、A主事と打合せし、午後から訪問したいとアポを入れる。
非ライブカメラA
合庁内の正月飾り 今まで気が付かなかった
午後からHという施工箇所に向かい、まずは現場代理人氏と打合せを行う。薄暗い現場事務所には、まだ電気が引き込まれていなかった。さすがに寒すぎるために、発電機を回してストーブをつけることになった。ようやく文化的な環境になった。

Hという施工箇所に限った話ではないが、被災地で事業を進めるためには様々な利害関係を調整する必要がある。ピンポイントで見ていても、すぐ横ではまた別の調整が発生する。出来る限り、現場周辺の状況を広く眺めるように心がけてはいるが、おのずと限界を感じる。

南海トラフの巨大地震までに残された期間のうちに、縦割りの行政や現行の制度を改正していくのは間に合わないかもしれない。そうなると、今の制度をいかにうまくコーディネートしていくかが勝負どころとなる。国、県、市町が一体となった「復興センター」、そして地域全体を統括するエリアマネージャが必要となるだろう。

日が落ちてから関係者と打合せを行う。現場事務所は電灯が点かず暗すぎるので、関係者の事務所に出向くことに。
以前から事業にとても協力的な関係者の方は、至極全うな、当然の権利を主張されていた。それをきちんとくみ取れていなかった点を反省する。打合せをしながら、頭の中のクアッドコアCPUを全開にさせ、関係者の願うことを実現するための時間、手順、そして手続きをシミュレートする。

帰庁すると、コンサルからの図面を待つK氏と、事務処理を継続していたW技師が残っていた。T班長といくつか方向性を決定させ、明日以降のアクションを決める。残務をいくつか処理してから、K氏とともに帰庁することに。
既に結構遅くなってしまっていたので、夕食はまたしてもコンビニ弁当になってしまった...