ドローンを飛ばそうかと思ったが、あまりの強風のため断念する。暖かな日差しの差し込むベースキャンプに引きこもる。
今日で阪神・淡路大震災から20年。テレビでは特番が流れ、FBを見ていると、多くの仲間や知人が神戸を訪ねていた。(20年前の出来事はここ参照)
昼過ぎ、大島のしんちゃんことO氏から電話が入る。来週の海洋調査に関する打合せだった。結局、いろいろ段取りをお任せしてしまっているようで、本当に頭が下がる。見た目もさることながら、O氏は自分にとってはベイマックス的存在である。
せっかくの好天なのでもったいないと思い、1号機への搭乗を希望していたU氏を誘い、少し出かけることにする。外に出たら存外寒かったので、部屋に戻りダウンベストも着込むことにした。
軽めの昼食を摂るために、アンカーコーヒーへ。U氏も時々来ているとのことだったが、自分のスタンプカードをみて少し驚いていた。
45号線を北へ向かい、高田へ。行きつけの星石油店に久々に立ち寄る。顔見知りの店員さんと話すと、「もうすっかり案内役が板についてますね(笑)」と。確かに...
陸前高田の市街地だった場所を通り、カーナビを使いながらU氏に説明する。新たに街を造ることについて、少し話し合った。
通岡ICから三陸道に入り、PAで1号機の試乗会を行う。久々にMT車に乗るU氏にとって、亡兄に改造されてしまっている1号機は少しハードルが高かったようだ。そのまま本線を走ってもいいよと勧めたが、遠慮していた。
大船渡碁石海岸ICで降り、下船渡を経由して大船渡魚市場へ。ここの建設に携わっていた市役所の職員の方の顔を少し思い出し、震災を乗り越えて完成した建屋内へと入る。
時間も時間なので市も行われておらず、とても静かだった。
階段を上がって、3階にある展示スペースへ。
エントランス |
震災に関する展示 |
アワビを採る |
そしてアワビを採ってみよう |
おしゃれな感じの展示 |
1階に降りると、魚市場を見られるガラス張りの場所が。
U氏曰く、今日は震災学習の日なので、自分が見せてあげたい場所、見てもらいたい場所を案内する。大船渡の市街地、盛を案内し、再び三陸道に乗り北へ。越喜来の地名の由来を説明し、そして吉浜へ。
奇跡の集落と書かれた石碑を見てから、明治三陸地震津波の記念碑を見る。
U氏にこの集落の説明をし、決して奇跡ではなく、過去の人たちの努力によって成し遂げられた必然であると説明する。
沿岸を北上し、45号線へと戻ろうと思ったら、戻り損ねて隘路へと入り込む。ナビを見ると釜石市の唐丹へ抜けられるようなので、時折眺められる絶景を楽しみながら、一台も対向車が来ない道を走る。
途中、落石防護柵の建設が行われている場所があった。途中の施工箇所では、道路中央に車両が止まっており、この道路の現実を表していた。
ここで行われている業務はもちろん必要なものだと思う。しかし、他の様々な業務より優先すべき理由があるのかどうかは、わからなかった。
唐丹、小白浜の集落へ。
浸水域を表す石碑→ |
唐丹駅前にある小売店へ。以前メディアで紹介されており、人懐っこいネコがいるとのことだったが、今日は機嫌が悪いのか、そそくさとどこかへ行ってしまった。
大船渡へ戻り、黒船で夕食をと思ったが、生憎店は閉まっていた。久々の百樹屋でカレーうどん。U氏は通常のものを、自分はクリーミーを注文する。
クリーミーでさえのどが痛い |
食事を終えて外に出ると、外にはうっすらと雪が積もっていた。慎重に気仙沼へと戻る。
帰宅後、NHKスペシャルを視聴する。当時震災復興に携わった2名の行政職員のインタビューが流れる。復興のまちづくりは、地元が主体であるべきだし、住民との対話が無しでは考えられない。
今のこの地域はどうだろう。もしかしたら、二つとも欠けているのではと思う時がある。