昨日に引き続き、図面のチェックを行い、午後から使うことになるだろう資料の作成を行う。説明の順序を間違えると、すべてが水泡に帰してしまう。以前も、歌津の施工予定箇所で危うくその事態になりかけたので、とにかく慎重を期することに。完成した資料をS技術次長に見てもらい、手直しを行う。
別の部署が担当する、前回課題だった問題も無事に解決し、懇談会はひとまず最終回を迎えた。自分が担当する施工予定現場の地権者の方にもお会いすることが出来、午前に作成した資料で説明する。
懇談会に皆出席の、施工予定現場に隣接する港を利用する漁師さんから、「いいものを作ってください。」と声を掛けられた。「わかりました。」と回答する。期待されていることへのプレッシャーを感じるが、その期待に必ず応じたいと思った。
歌津の現場に立ち寄り、応急工事の進捗を確認する。現場事務所にあかりが灯っていたので立ち寄る。現場代理人のS氏に、素早い作業へのお礼を告げる。
帰庁後、T班長と東京行きの資料作成について打ち合わせをし、手を動かす。最近はT班長とマンツーマンで取り組む機会が多い。真摯に向き合ってくれるT班長の存在がとても心強い。
概ね資料が完成し、ともに職場を後にする。「大型ショッピングセンターで会おうね。」と告げられるが、もうこの時間だと何も残ってないですよ、と伝える。
熊野のS君に連絡をする。今日のイベントは無事に終了したと伝えられた。結果はともかく、自分の経験不足や仕事のクオリティで、S君やN君をはじめとする、前の職場のメンバーに多大な迷惑をかけてしまったことは事実である。スピードや期限を守りきることも肝心だが、一つ一つの要素に、もっとこだわって吟味する必要があることを痛感した。同じ過ちを二度と繰り返さないようにしたい。
今回の出来事を踏まえて、もう一つ、強く思ったことがあった。
ハードに限らずどのような事業を行うにしても、計画、設計、施工、検査、維持管理という流れがある。これらの過程の中で、明示されているわけではないが、必ず事業を再確認するためのチェックポイントが存在する。また、これらの事業を司るルールブックは、立ち止まったり、見直しが出来るように書かれている。
事業を取り巻く環境は常に変化している。最初の計画で思い描いていたことが最後まで通用するとは限らない。これから業務を行うに当たっては、自らそのチェックポイントを強く意識し、立ち止まって深く考えなければならない。状況によっては、流れを止め、流れを変えなければならない時が来ることもあるだろう。その時は、自らが強い意志で動かなければならない。たとえその流れが抗い難いものだとしても。