昨日に引き続き作業を進め、数量計算のチェックをひたすら行う。去年も同様の作業を行っていたが、構造物の複雑な形状に頭を悩ませる。参考になる設計資料が存在しないのも少し痛い。
昼前に、三陸新報の記者が来所される。呼び止めて、先日の記事の内容について確認した。書かれていたことは会合の場で発言されたものではなく、記者自らの考えで執筆されていたことが分かった。改めて人命を最優先すべきであると伝えた。
記者は、津波の注警報が発表され防潮堤の陸閘が閉鎖されることで、水揚げされた魚に触れることが出来ず、無被害であった場合はすべて損になってしまい、関係者が多大な損害を被る可能性があることを示唆された。気仙沼に限った話ではないが、そのようなケースも十分に考えられる。その頻度は少ないとはいえ、気仙沼は他の地区に比べると確率は高いかもしれない。市場の抱えるリスクは、回避することも受容することも出来ない。記者は、何らかの形で補償などの制度が創設されれば、と話されていたが、まさにそれこそ記事にすべきである。
夏のような非ライブカメラ |
検査終了後、今まさに設計を行っている現場に立ち寄る。図面ではわからないことを現地で確認する。険しい山坂を越えなくても、ドアツードアで見られるのは大きい。
帰庁してから作業を続行する。コンサルタントから必要な書類も送られてきた。
自分のスケジュール管理の未熟さもあって、この2週間ぐらいに公私ともどもギッシリとスケジュールが入ってしまった。今日やっておかないと後悔することが火を見るより明らかだったので、少しでも前に進める。
ひっそりと静まり返った合庁を後にし、夜露でしっとりとした街をベースキャンプへと急ぐ。
今日も結局、行きつけのコンビニでスパゲティを買う羽目に...