2013年9月27日金曜日

#245 思想

いつもと変わらない時間に目覚めるが、布団から出るのが非常に苦しい。惰眠を貪りたいが、そうもいかない。
三陸新報の一面には、南三陸町の防災対策庁舎を解体すると町長が表明した記事が載っていた。既報で解体になりそうだと書かれてはいたが、正式に発表される事となった。
保存、一時保留、解体と三つの想いが交錯した庁舎の保存問題は、ひとまず決着を見ることになった。今の人たちが下した決断が正しかったか否かは、未来の人たちが判断することになる。
5月撮影
段階確認のため、歌津の現場に向かう。東浜街道からバイパスに出る交差点、いつもは左折車しかいないのだが、珍しく右折するダンプが3台。みんな岩手ナンバー。
チラッと、前面に掲げられたマスクを見ると、高田の高所移転工事の名称が書かれていた。土が少しずつ高田から届けられている。多謝。

台風20号は陸上に被害を残すことはなかったが、海は時化で3日仕事が止まってしまったとのこと。海はやはりまだまだ謎に満ちている...
工事に関する打合せのため、現場代理人のS氏と近隣の寺院を訪問する。曳き家は既に完了しており、元会った場所からおよそ30m、高さ5m程度庫裏がスライドしていた。

南三陸支所により帰庁。昼食は久しぶりに大谷海岸の「がんばろう家」による。魚だし白醤油ラーメンを食べる。
午後、書類をさばいたり、昨日の打合せ内容を改めて確認したり。しばらくすると、リポビタンDが届いた。尾鷲の先輩がまた送ってくださった。最近、リポDなしの生活が大変苦しくなっていたので、ありがたい限り!
H技査に、設計内容のことを相談する。技術基準に合致していることはもちろんのこと、経済性、施工性など、さまざまなパラメータの中から最適なものを選択しなければならない。着工してからでないとわからないこともたくさんあるが、どのような思想で設計したのか、答えが問われるのは先のこと。悩ましくもあり、試されている感もあり。

業務終了後、久しぶりにこけしへ。カレーを食べていたら昨日会ったばかりの高田の友人から連絡が。合流して一緒に晩御飯を食べることに。
引き続き、アンカーコーヒーへ。高田の友人は今日が誕生日なので、ささやかながらパフェをご馳走する。高田の今のこと、家族のこと、自分の生い立ち...話は尽きなかった。

晩秋を思わせる寒さの中をベースキャンプへと戻った。