2013年9月16日月曜日

#234 嵐

台風が宮城を直撃しようとしており、雨も風も強い。しかし、ときおり雨が上がり空が明るくなる時もある。
バイキング形式の朝食を済ませると、声を掛けられる。先日の南郷一区復幸夏まつりで、ウニを大量に持ち込んでくださったおばさんだった。昨日から自分の存在に気付かれていたそう。東京から訪ねてこられたご友人とお泊りをされたとのこと。こうやって声を掛けてもらえることが、なによりうれしい。

お魚いちばに寄ってから、気仙沼横丁を経由、まだ風も雨も穏やかだったので、45号線を南下する。
途中、歌津の現場に立ち寄ると、現場代理人のS氏が現場事務所で待機されていた。少し状況などを聞き取る。本当に、このまま何もないことを祈りたい。
浦々は、いつもとまったく違う表情を見せている。怖いと思うし、また施設の有無で状況が大きく異なることも見て取れた。こういった日に海岸へ近づくのは非常に危険であり、そのことは承知している...
防災対策庁舎に寄り、南三陸さんさん商店街でお別れとなる。長かったような、短かったような3日間。福島、宮城、山形、岩手と東北4県を周っていただいたが、まだまだ魅力はたくさんある。またの来訪を祈念して...

帰路、BRTに乗車する。事務所内にはどこかはわからないが、橋が2つ抑止中とランプが点いていた。

記名式のICカードodecaを買い求める。印字を見ると「トモヨキ」になっている...再度発行してもらうも、既にバスが到着。なんとかギリギリ滑り込む。
9月に入り専用線区間が増えたものの、鉄道の「滑るような」乗り心地が再現されることはなく、常にピッチング、ローリングに悩まされる。立ち歩くことも出来ず、文字を書くことも難しい。風光明媚な路線を、窓の大きな列車で走ることを夢見る。
乗客は、自分を含めて4人。途中入れ替わりがあるものの、最後まで4名以上になることはなかった。しかし、鉄路が全て運休になっているところ、BRTは安定して動いているのは特筆すべき点か。

ベースキャンプに戻り、久々に掃除をしたり、横になったり...こうやってゆっくりとした午後を過ごすのは久しぶりのような気がする。

夕方、台風も去る。自分の目に見える範囲は何も問題はない。被害が出ていないことを祈ろう。