2013年9月22日日曜日

#240 roots -day2-

若干出遅れ気味に起床する。外は少し小雨模様だ。ご飯のネタてんこ盛りの朝食に、思わずお代わりをしてしまう。
旅館もりよしの最大の魅力は、敷地内に建つ元国鉄保養所の別館だろう。今回は直前の予約ということもあり、あいにく泊まることは出来なかったが・・・



市内で給油しようとクルマを走らせると、5分のところに網走監獄が。うーん、ちょっと寄ってみよう。
エントランス
入口で迎えてくれる五寸釘寅吉は三重出身
風呂
キッ!
展示館にある現在の施設は、ドアに取っ手がない!
木造の監獄
移動式監獄
昨日通ってきた中央道路こと石北峠は、この監獄に収監された者たちによって開設されたとあった。あまりの過酷さに多数の犠牲者が出た。今の北海道があるのは、こういった尊い命の上に成り立っているのだと...

少しお土産屋さんなどを物色すると、既に時刻は11時を回っている。ああ、北海道に来てからスケジューリングがうまく熟せていない...

網走市内のガソリンスタンドで給油する。スタッフは86を始めて見るようで、皆興味津々。そういえば、昨日から1台もすれ違っていない。やはり、北国にFRは辛いのだろう。
「かなり汚れているようなので、洗車はいかがですか?」と聞かれ、悩んだ挙句にお願いすることに。確かに、虫の汚れがすごく気になっていた...
ピカピカになった1号機
北海道限定のいろはすハスカップ味
きれいになったクルマで出発、一路斜里を目指す。途中、どう見ても映画のセットのような駅舎を見かけるが、通過...

広々とした野原が見えてきた。小清水の原生花園である。時間の都合上、遠景で済ませてしまう。
パノラマ
隣接する駅もかわいらしい
昼食?の揚げじゃが
引き続き、東へと向かう。道東の景色は、いかにも北海道といった雄大さに満ち溢れている。
ひたすら直線
斜里町に入り、ひとまず図書館へ。地域資料のコーナーを漁ると、「皆月善六翁の生涯」なる本と、別の斜里町史を見つける。その他の資料にも目を通してみるが、特にめぼしいものは見当たらなかった。
おしゃれな図書館
引き続き、町立の知床博物館へ。先祖のヒントとなるようなものは見つからなかったが、この地方の文化や歴史、自然を知ることが出来た。
当時の区画割
保護されているオオワシ
同じくオジロワシ
ギリギリで斜里町内に宿を確保できたので、道の駅と土産物店に立ち寄ってから、少し町内を回ってみることに。
根北線の未成区間にある越川橋梁
北海道の大地
街の中心部に戻り、知床斜里駅に寄ってみる。JR北海道は大変な試練に立たされているが、駅員さんはとても親切で対応も素晴らしかった。世界遺産の玄関にふさわしい。次は鉄道でやってくるのもいいかも。
観光案内所をうろうろしていたら、係の方にアンケートの協力を依頼された。ついでに、夕食を食べられる場所は?と訊ねると、北鮮という店を案内してもらった。

駅から歩いてもいける近距離のホテルにチェックインする。3階の部屋だったが、なんとエレベーターがない!やや重の荷物を運びこむ。

夜の斜里へ。人通りの少ない道を歩いて北鮮へ。カウンターに陣取るが、どうも自分で満席になってしまった。どうやらかなり人気の店である。次からくるお客さんをすべて断っている。
つきだしから珍しい食べ物が出てきた。他にも、サンマの刺身、ワカサギの天ぷら、何を頼んでもおいしい。
サケの白子
デンプンだんご
隣に座っていた広島ファンの先生と、もう一方と少し話をする。すると、「これ食べてみな」と串焼きの「何か」をくださる。確か、心臓って注文されていたよな…。
「なんの心臓と思う?」と聞かれ、食べてみるもよくわからない。なんと、秋味(サケ)の心臓だった!
メニューにも、聞いたことのないような魚の名前がたくさん載っている。北海道の東端に来ると、普段は経験することのできないことが味わえる。

すっかり酔いが回ってしまい、ホテルに戻ると知らないうちに寝てしまっていた。