いつもより随分と早い時間に起床する。身支度を整えて、ベースキャンプの駐車場に集合時間丁度に出向く。すでにK氏と、
先週の大島行きを寝坊ブッチした、ウラッチことU氏が待ってくれていた。予約しておいたタクシーに乗り込み、気仙沼駅へと向かう。
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公募スペシャルカラーのBEXIだった |
早朝のBRTで盛へと向かう。キャリーバックを持つ夫婦と、派遣3人組を乗せて出発する。
夜明けの海岸線は、普段見ることのない美しい光景を見せていた。
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即落ちるK氏 |
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夜明けのベルコン |
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大船渡市内ではBRT専用線も嵩上げのために迂回 |
盛駅に定刻に到着する。しかし、三鉄との接続が悪すぎるために、1時間以上待つことに。
以前も同じ目にあっているが...
待合室でお土産を物色したり、テレビを見ていると、出発の時間になった。
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今日は奇跡の車両、36-105! |
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車内に掲示された当時の写真 |
少な目の乗客を乗せて出発する。
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恋し浜で1分停車 |
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甫嶺で記念撮影 |
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越喜来湾 |
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アナウンスとともに吉浜湾を眺める |
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唐丹で行き違い |
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釜石駅にて、K氏推賞ポーズで撮影 |
三鉄初乗車のK氏は、かなりご満悦だった。あまちゃんは北リアス線だと伝えても、南リアス線で十分だったようだ。
釜石でも、一時間以上のインターバル。駅前には巨大なホテルが建設中、気仙沼よりも勢いを感じるのは気のせいか。
時間をつぶすために、サンフィッシュや
シープラザでブラブラする。ここでも沢山の土産を買い求める。古本屋には鉄道関連の雑誌がたくさん置かれていて、思わず手が伸びそうになる。
出発30分前だったが、撮影をしようとのことで外にでる。
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シープラザから撮影 |
そして、SL銀河の待つプラットフォームへ。
先頭のC58239は、盛岡市の講演で40年展示されてきた。まさか、21世紀になって復活するとは、機関車自体も思っていなかっただろう。こうして、2年前まで公園で静かに余生を過ごしていた車両が、本線を走行する。そのドラマはあまりにも劇的である。
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駅撮り |
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ナンバープレートが神々しい |
4両編成の客車は、もともと50系51形と呼ばれる、北海道用のもの。こちらもディーゼルエンジンを架装してキハ141系へと改造され、そして今度は東北をSLとともに走ることになる。著名なデザイナー、
ケン・オクヤマの手により、見違えるようにかっこよくなった。SLで不足する部分をDC(DieselCar)で補う協調運転、ある意味ハイブリッドである。
甲高い汽笛とともに、いよいよ出発となる。
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盛大な煙に驚く |
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対向列車を待つ 陸中大橋 |
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住田唯一の駅、上有住でしばし休憩 |
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すべての駅にエスペラント語の名がついている |
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落ち着いたテイストの車内 木材も使われている |
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車内の次駅表示の取り換え |
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実は液晶ではなかった... |
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1号車のプラネタリウム |
そして、列車は遠野へ。
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歓迎の横断幕 |
近傍の山の頂は雪化粧。内陸らしい寒さの中、昼食を食べに駅前ののんのんへ。生憎満席だったので、観光案内所の土産物屋をぶらり。
この店では、
以前ひっつみを食べたが、SL停車中は回転を早めるために、麺類のみの提供となっている。
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名物、SLラーメン |
少し早めにホームへ戻る。C58はいつも人に囲まれて幸せそうである。
そして出発。
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別れの横断幕 |
沿線では手を振る人たちがとてもたくさんいる。運行開始から半年ほどが経過するが、それでも沢山の人がSLを見に来るし、歓声を上げている。「関西ならこんなことはないですよ、東北の人はやさしいから...」とK氏は言うが、果たして...
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宮守のめがね橋を車内から |
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宮守駅停車中 |
そして列車は花巻駅に到着。
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大人気 |
ここでも、大船渡線の乗り継ぎを考慮し、次の列車まで1時間以上待つことに。少しどころか結構寒かったが、マルカンデパートへ。自分とU氏は名物のソフトクリームを、K氏はホットケーキを食べていた。
昭和テイストたっぷりの店内は、いろんな人が訪れている。ラーメンとソフトクリームを同時進行する老爺、甘いものを楽しむ男性客などなど...やはり、この店では老いも若きもソフトクリームである。
くたびれた路線バスで花巻駅に戻り、東北本線の普通列車で一ノ関へ。車内は適度な混雑、K氏は再び睡眠へ、その間にU氏といろいろ話をする。改めて、佐賀の先進性に驚くことに。一時は改革の先頭を突っ走っていた三重も、いつの間にか追い越されている。
一ノ関で大船渡線に乗り換える。BOXシートに陣取り、派遣職員同志の、ここでしかできない話で盛り上がる。
気仙沼からはBRTに乗る。最寄りの「駅」で降り、夕食を共にして帰宅する。クルマで行けばあっという間の場所も、鉄道で回ると本当に長い旅だった。