2014年11月1日土曜日

#645 Crossover Kesennuma Vol.16 -先生たちとdriving-

いつもとあまり変わらない時間に起床する。ここ数日とはうって変わり、低い雲が立ち込めていた。出発の準備をして外に出ると、雨が当たってきた。すかさず、鹿児島から市役所へ派遣のK氏から電話が入るが、ひとまず合流しようと決める。

小雨の中、八瀬へ向かう。少し遠回りして合流ポイントにたどり着くと、既にK氏は到着していた。今日は紅葉を撮影する予定だったが、生憎の天気、ひとまず撮影場所へ移動する。

最初のポイントはちょっとイマイチな状況だった。もう一つの場所に向かい、川の中に三脚をセットして撮影に臨む。しかし、三脚の取扱に慣れていないので、イマイチしっくりこなかった。
ただ、写真撮影の先生であるK氏からは、非常に丁寧に説明を受ける。どのようにカメラを設定すると、目で見ているものと写真を合わせることが出来るか、など。本当に参考になる。
雨脚が強くなってきたので、YasseCafeに避難することに。こういったしっとりとした場所に、しっとりとしたカフェがあるのがうれしい。モーニングをつまみながら、カメラのことなど散々話していたら、あっという間に昼を回っていた。しかし、雨のせいか、愛機の6Dが少しぐずってしまい、サブ電子ダイヤルがいうことを聞かなくなる。
午後からのスケジュールについて悩んだ結果、陸前高田市産業まつりを断念し、K氏とともに南三陸へドライブがてら向かうことに。途中のコンビニでコーヒーを買い求めていると、「これ、レギュラーといって、ラージのボタンを押してもいいんですかね?」と、K氏の口からは、とても二児の父と思えない発言が出る。家庭環境も似たようなところがあり、道中話題が途切れることはなかった。

旧歌津町に入り、田ノ浦から沿岸部を走る。K氏があまり深く入ったことのない場所だったので、いろいろ説明しておく。デカいカメラ入りリュックを持ち歩いているK氏は首を痛めており、振り返ることが出来ないというのは辛そうだった。

Nとい施工箇所、Iという施工予定箇所、Tという完成現場を案内する。
Iという施工予定箇所と隣接する防波堤の嵩上げ工事が進んでいたが、以前に施工分界で調整した場所に型枠が組まれており、かなり動揺したが、単なる取り越し苦労で、きちんと打合せ結果は守られていてホッと胸をなでおろす。
そして、いつも話をする漁師さんと少し立ち話をする。その間、K氏はホヤの「種」を吊るす網などに興味を示しており、しきりに撮影に勤しんでいた。

この後、K氏は用事があるとのことだったので、気仙沼へと引き返す。まだ明るい時間だったので、お隣の電気工事店にお茶をおすそ分けしたのち、久々に歯科の菅原先生を訪ねることに。お茶をおすそ分けすると、「上がっていきなさい」とのことで、しばしねまることに。気仙沼の話、過去の話などなど。しかし、話題の中心はクルマになる。

「今日はご飯を食べに行こう!」とお誘いいただき、愛車バルケッタで、前から気になっていた大(だい)寿司へ向かう。
かんぴょうまき、お稲荷さん、そしてちらし寿司をごちそうになってしまう。もちろん、すべてが美味しかった。
「雨も上がったので、屋根開けよう!」とのことで、バルケッタをオープンへと衣替えする。少し小雨がぱらついていたが、開放感に比べればどうってことはなかった。

一旦先生宅へ戻り、Jr先生の奥さんと話をしてから、再び先生と夜のドライブへ。バルケッタのステアリングを握るのは自分だった。

人生で4度目となる左ハンドルのクルマを運転する。1度目は、学生時代のバイト先の社長のポルシェ911(964)、2度目はルノー・メガーヌRSの試乗車、3度目ははBMW・M3の試乗車と、総走行距離は10㎞程度。少し不安だったが、シフトレバーをローに投入し、出発する。

少し動かすと、比較的すぐになじむことが出来た。思わず中心に寄ってしまいそうになるが、そこは何とかフォローする。唐桑一周コースに出る。
途中、若干雨脚が強くなるが、先生は震災前にスーパー7に乗られていたので、多少の雨は気にならないようだった。今日は午前より午後の方が暖かく、屋根を解放していても全く問題なかった。
先生とドライブしていると、なんとなく亡父と一緒にいるような気がしてくる。

小一時間のドライブを終えて戻る。そして、近日中にお借りできればとお伝えし、先生宅を後にしてベースキャンプへと戻った。