2014年6月28日土曜日

#519 地域貢献

アラームを振り切って、定宿で限界まで寝る。気が付いたらもう危険な時間帯になっていた。慌てて準備をして、ギリギリの時間でチェックアウトする。

梅雨らしい微妙な天気となった。時折小雨が1号機のフロントガラスを濡らす。昨晩とは異なり、土曜の仙台は穏やかな空気に包まれていた。

宮城野区蒲生にある、前から行きたかった店による。取り扱っている商品は、先週訪れた店と同じだが、店の雰囲気は全く異なっていた。たぶん、自分の求める商品を仙台で買い求めることはない。消耗品ではないので、お店と長く付き合うということも大切である。宮城に来ている間だけのお付き合いかもしれないが、その短期間でも難しいと感じた。そして、改めて選択肢が広すぎる三重県北部の特殊性を感じる。

近隣にあったバイクの部品店を覗いてみる。おそらく東北最大と思われるが、品揃えがとても充実していた。喫緊で必要なものはないが、店内を眺めているだけで楽しかった。

遅めの昼食を摂ろうと、店を探す。DateFMを聞いていると必ず耳にする「緑さっわやっか~お茶の井ヶ田~♪」のCM。脳内にこびりつく度はスジャータに匹敵する。このお茶の井ヶ田が展開する「喜久水庵」に行くことにする。
途中、仙台港アウトレットの脇を通ったが、長島よりずっとコンパクトだった。特に必要なものもないので、あえて混雑している場所には近づかないことにする。
実は多賀城市
カフェ的な店を想像していたが、内部は半分が販売コーナー、半分が飲食スペースとなっている。待っている間もお茶の試飲やお菓子の試食などもてなされる。
案内された席は4人掛けのテーブル。やっぱり一人で来る店ではなかった...
食事を終えて、そそくさと店を後にする。
ターミナル壁面の浸水深表示
少し時間は早いが、仙台港フェリーターミナルへ。18時15分搭乗開始の苫小牧行を待つ乗客が複数いたのには驚いた。汚すぎる室内の清掃を行い、待合室でパソコンを少し触る。旅立ちを待つ空間に身を寄せていると、自分も気持ちが駆り立てられる。
きそ入港
タラップから降りてくるH先輩、T先輩を待ち構える。当初は一ノ関駅合流だったが、せっかくなので仙台で出迎えることに。そのまま、1号機で北へと向かう。ところどころ、沿線の案内をしながら...

途中南三陸の志津川に立ち寄る。震災直後に多賀城に応援に出かけていたT先輩が、思いがけず南三陸に寄れたことを感謝してくれた。
八幡川左岸では盛土が進んでいる
変わらぬ防災対策庁舎
45号線を北上し、大谷にあるガソリンスタンドに寄る。前から気になっていた特徴的な建物の店で、造船技術を用いて作られている。建設中は教会かと思っていた。
ホテルでチェックインを済ませ、第二笑口会議所へ向かう。お二人からはびっくりするくらい沢山の、三重のお土産をいただく。お土産がカバンの大半を占めていたのでは、と本当に恐縮する。
カツオ、ホヤ、気仙沼ホルモンなどなど、三陸の幸を召し上がっていただく。去年も今年も、多くの方が気仙沼を訪ねてくださる。ほとんどの方がこの街で泊り、食事を楽しんでくださっている。自分がここにいることで、経済面で少しは復興に役立っているのかな...
被災地から復興地へ。ゆっくりと生まれ変わる気仙沼の魅力も伝われば幸いである。

話に花が咲いたが、明日も朝が早い。適当に切り上げることにする。代行を頼み、ベースキャンプへと戻った。