2014年6月12日木曜日

#503 友情

相変わらず、梅雨である。やむを得ない、梅雨の時期なのだから…いつものように準備して、いつものように出勤する。幸いにも、雨は上がっていた。

資料を準備して、南三陸町役場へ向かう。建設課は4月から漁港担当とその他で執務スペースが分かれており、旧仮役場にある漁港係に立ち寄る。立錐の地なしという表現がぴったりだった前の建設課に比すると、コンテナハウスとはいえ、はるかにゆったりした空間で業務が出来ている。久々に顔を合わせるI主事とあいさつし、打合せに入る。
2011年7月撮影
Iという施工予定箇所で、漁港施設との接合を行う必要があり、その細部調整を馴染みのS上席技術主幹行う。こちら側の事務処理は非常に軽微というかほぼ無いが、役場側の業務量が増大する結果となってしまった。他にも、プロパーのA係長から話も伺い、打合せを終える。

駐車場でS上席技術主幹と立ち話をする。気仙沼の大手建設会社で勤務されていた任期付職員であるS上席技術主幹も、1年経過すると、すっかり行政職員になっていた。様々な手続きの複雑さに、頭を悩まされているようだった。

帰路、歌津の施工予定箇所を確認する。偶然潮が引いており、普段はあまり見られなかった箇所も露わになっていた。
 浜辺には、花が咲いていた。
ヒルガオ?
ハマナス?
昼前に帰庁する。
非ライブカメラA
午後、天候が荒れてくる。台風のような風と雨に見舞われる。三重では気にならない雨量だが、もともと雨の少ないこの地方にとっては、この長雨が気になる。ボトボトっという天井の音が若干気になるが、作業を続ける。

Iという施工予定箇所の用地の件について、H主事、A主事と打合せをする。自分のI主事にお任せしていたので、すべてをきちんと説明することが難しい。今できる作業についてお願いをし、いくつかの現場の成果品を見せて、これがあーで、あれがこーでと解説する。ほかにも、業務上の悩みとか、なんでも相談会を開催する。

業務終了後、嵐の中をN技師とともに千厩へ向かう。資格取得のための講習への申込を行い、そのままオリエンテーションへと入る。以前にも経験したこの雰囲気が、懐かしい。

そのまま、N技師と夜の千厩へ繰り出す。どこに店があるのかよくわからないので、適当に開いていた店へ。たぬきという居酒屋だった。お酒の好きなN技師と、いろいろなことを話す。プライベートもオープンなN技師とは、腹を割って話すことが出来る。仕事のこと、趣味のこと…考え方や態度、行動など、自分と正反対なN技師は、とても面白い。

結構な時間になり、代行でN技師宅へ。少し話をして、寝ることに。

SNSなどを使って、仲間と繋がっていることは可能である。しかし、リアルに時間や空間を共有していることに勝ることはない。また、共有している時間が長ければ、空間が離れていても関係は持続する。しかし、その時間が短いと、持続は困難だと、最近痛感する。
N技師とは、今共有している時が一番長いように思う。ここで生まれた友情が永遠に続くことを願いたい。