2014年6月6日金曜日

#497 外からの視点

まさに梅雨といった、しっとりとした朝を迎える。案の丈、部屋干しの洗濯物は乾いていない。荷物をまとめ、出発する。

45号線、三陸道と通り、石巻の事務所に立ち寄る。O氏、A技師と業務の進捗状況や詳細部分で確認したい事項などを打合せする。最近、少し様子が変わったようだったが、顔を見て安心した。

三重から土木事務所に派遣のM氏と尋ねるが不在だった。そして、去年まで同僚で水漁に配属されている坊主頭のS技査と顔を合わせる。去年とは異なる新しい業務に頭を抱えているようだった。新しく来るメンバーに複雑で難解な現場が引き継がれるのは、どこでも同じか...

同じ会議に出席するM技師を乗せ、仙台へ向かう。時間がないので、春日SAでうどんをかきこむ。ギリギリ、会議には滑り込めた。

県庁近傍にあるビルに700番台の会議室があり、治山班、仙台、石巻で今後の事業の進め方などについて打合せとなる。資料を基に説明が行われた。

後半は、先日あった残調に関する意見交換となった。来年も同様の作業が発生する可能性が高いため、その対策について提案する。また、通常の治山事業が圧倒的に少ない宮城の現状をかんがみ、中長期的に行うべき対策についても提案する。自分たちで得られないノウハウは、外に出て吸収してくるしかない…少し三重的な視点で語る。

引き続き、個別の打合せとなる。少し悩んでいた部分もすっきり解決する。

夜は有志で懇親会となった。
2次会では、治山班のS班長の横の席になり、いくつか話をした。

伊達政宗公が始めた海岸防災林、震災で大きく破壊されたものの、宮城の人たちは再生を試みている。もしかしたら、三重の人だったらあきらめていたかもしれない。当たり前のように、森を再生するという心意気は、宮城人のDNAなのだと思う。三重からみた宮城のいいところをいくつか伝える。これも、自分の役割だと思う。