2014年5月26日月曜日

#486 夢の街

久々に、平日の休みをもらう。7時台に起床し、今日のスケジュールを全うしようと思うが、無線LAN環境でやっておきたいことがなかなか終わらず、出発時間が後にずれてしまう。予定を組み替えて、まずは近傍にあるイオンシネマ福島へ。昨日と違ってやや肌寒く、Tシャツでの活動は困難だった。

月曜の朝にも関わらず、子どもたちが沢山来ている。おそらく運動会の代休なのだろうか、チケット売り場には列ができていた。
林業職員ならば見逃すわけにはいかない、三重を舞台にした映画「WOOD JOB!」を観ることに原作の三浦しをん著「神去なあなあ日常」を読んでいるので、ストーリーはわかっていたが、映画用にアレンジされているところもあって、それもまた良い。懐かしい三重大演習林が出てきて、思わず声を上げそうになった。

2時間の充実した時間を過ごし、続いて福島県庁へ。
物々しい
丁度昼で、I君から教えてもらっていた福島県庁のトリビアを目の当たりにする。滞在時間はわずか、足早に福島駅に向かう。
ここから、福島交通飯坂線に乗る。機会があれば地方中小私鉄やJRのローカル線に乗るようにしている。まだ大丈夫だとは思うが、いつか突然終わりを迎えるかもしれないので…
市街地をのんびりと走り、およそ9㎞、20分強の旅を終えて飯坂温泉駅へ。思ったよりお客さんが多く、この鉄道の安泰を確信する。
昼食と温泉という、2つのミッションをこなすために、まずは駅前の観光案内所へ。円盤餃子について尋ねるが、一人では食べきれそうにない。あきらめて最寄りの中華料理屋「万来」で焼きそばと餃子を食べる。

既にこの時点で、制限時間を迎えてしまった。徒歩1分の温泉に入ることも叶わず、タクシーで伊達駅へと向かう。
ここから普通列車を乗り継いで、柳津へ向かう。長い椅子の列車で一眠り。
小牛田から前谷地までは、マンガッタンライナー
陸前柳津までは、高校生が沢山乗り合わせていたが、ここからBRTに乗り継いだのは、自分のほか1名だけだった。南三陸に入ると路面がぬれており、雨が降ったようだった。

ベイサイドアリーナで下車する。18時半から開演の「志津川市街地グランドデザイン報告会」に向かう人の波が出来ている。もちろん、多数の町職員も。そして、K氏と合流。

志津川の早期街びらきエリアとされる八幡川左岸について、東京大学の隈教授にそのデザインが託されていた。今回はそのお披露目の場となっている。マスメディアも沢山取材に訪れていた。
ほぼ満席
隈先生
 デザインのコンセプトは「襞(ひだ)」のある街で、防災的な観点も当然充実させつつ、一体性、回遊性、親水性を持たせ、賑わいを生み出すことを目的としている。海が眺められることなど、志津川の持つ魅力を活かす仕掛けがふんだんにちりばめられていた。

観光・交流ゾーンから海に向かって「しおさい通り」が貫いており、海に面する防潮堤、河川堤防、しおさい通りが交差する場所には大屋根を持つ広場が配置されている。そして、夜の街もきちんと配置されているのには驚いた。それも街の重要なエレメント。
平面
おかげ横丁にインスパイアされた観光・交流ゾーン
防潮堤の視覚的インパクトを提言する緑化の手法
親水性を有する河川堤防
海側から眺める
八幡川にかかる橋は鎮魂の道の一部
さんさん商店街からしおさい通りへ。シームレスに移行できれば、南三陸は観光地として飛躍の時を迎えそうだ。しかし、仏を作って魂入れずな状況になる可能性もある。財源も含めて、まだまだ解決しなければならない課題はたくさんあると思うが、夢の街をいつか訪ねる日が来ることを楽しみにしている。
小雨のそぼ降る中、K氏の愛車に乗せてもらい気仙沼へと戻る。自分は何度も往復しているので目をつむっていても走れそうだが、夜+霧という環境だと、K氏は少し戸惑っているようだった。

時間が遅く、開いている店もないので、ベースキャンプ近くのファミレスで晩御飯を食べる。K氏はここ2か月で4キロ太ったと言っていた。幸い自分はほとんど変わっていないはず…

久々にわが家へ戻る。散らかった部屋を見ると、少しブルーになった。