2014年5月23日金曜日

#483 蘇る海岸防災林

日が変わってからも会が続いていたので、正直かなり辛い。無理やり起床し、ホテルの朝食を食べてから、K氏とともに県庁へ向かう。

林業振興課のW総括とともに、治山初任者研修の会場へ向かう。まずは、荒浜小学校近傍の現場へ。昨年訪問した時よりも、確実に成長していた。しばらくすると、連日の研修を受けているメンバーが到着した。1年生だけかと思っていたら、2年生も何名か混ざっていた。
コンテナ苗試験地
K氏との差に注意
暴風垣+αで遮蔽
宮脇式のゾーン
引き続き、冒険広場へと向かう。公園の一角の高台で、周辺には高層建築物なども一切存在しないので、震災時には数名と犬一匹がここで命を救われている。三重では沿岸部の用地に余裕がないので、ビルやタワーが採用されているが、仙台平野では空間的余裕が多いので、岩沼の千年の丘など、丘の造成が可能である。また、復旧工事の状況を眺めるのにはふさわしい場所でもある。
案内看板の下まで津波が
北側の防災林造成予定地
丘と塔
2011年3月11日の状況
名取市にある、オイスカという団体の苗畑へ。元々この近辺では苗の栽培は行っておらず、海岸防災林の普及のために、新たに事業として立ち上げられた。主にクロマツを主体に行っており、露地物だけでなくコンテナでも栽培している。代表の「おらたづの森」という言葉が印象的だった。
露地物。抵抗性の種が少ないので、普通も栽培
クロマツが足りないので、アカマツも
発芽を待つ
よく見ると、小さい芽が
寒冷紗の下にコンテナが
1年生の苗
この後、岩沼市の千年の丘へ。2つ目の丘がまもなく完成の様子。昨年植樹した箇所は、いつの間にか防風柵が整備されており、木は悲しいかな、遠目ではほとんど成長している気配を見せていなかった。やはり、どこでも植えればいいというものではなさそうだ。
↑慰霊碑 千年の丘二号機→
植栽した場所
ここで研修メンバーと別れ、W総括とK氏とともに、帰庁がてら昼食に向かう。W総括の自宅に近い、松月というラーメン店へ。手打ちの麺がおいしい。
ミソがお勧めだが、あえて醤油
県庁に戻り、Hという施工予定箇所の地権者の方の元へ打合せに出向く。ご多忙の中お時間を割いていただき、恐縮だった。こちらの説明内容を素早くくみ取っていただき、円満に終了する。

再び県庁に戻り、東部のアシストなどを行う。かなりの時間が費やされたが、東部の一部を覗き、無事に終了することが出来た。

関係するメンバーが会し、慰労会となる。今回のMVPであるH主任主査をたたえる。事務所それぞれの進め方があるが、今回は、サッカーに例えると、H主任主査がFW、自分がMF兼DFを担当していた。東部のように、FWの2枚看板も攻撃しているときは問題ないが、いざ防御側に回ると手薄になってしまう。少なくとも、今回はこのフォーメーションが的確に機能したようだった。

2次会も終わり、ホテルへと戻る。もうそろそろ体力の限界を感じる…