バイキング形式の朝食を摂り、部屋の片づけをしてチェックアウトするころには10時前になっていた。メンバーは引き続きゲレンデに向かい、自分は早退して気仙沼に戻る。1号機も駐車場も雪に埋もれており、「角スコ」を借りて除雪する。
昨日に比べて気温が高く、少し暖かい。真っ白の雫石を走る。
盛岡市内に入るころには、既に道に雪もなくなる。暖かいと言っても0℃...
行きと同じルートをたどり、住田を抜け高田に入ったころには、殆ど雪がなくなり、土が見えてきた。さすが岩手の湘南と言われるだけはある。星石油店で給油すると、店員さんから「これからお出かけですか?」と訊ねられる。いえ、今帰ってきたところなんです!
気仙沼市内に入ってから、パワーウインドウが言うことを聞かなくなる。時々異常を示すようになっていたが、ついに助手席の窓が開かなくってしまった。さすがにこのままでは不味いので、いくつけのディーラーに駆け込む。
顔なじみのA氏が出てきてくれ、事情を説明してガレージへ。しばらくして「バッテリーを外したりしていませんか?」と。思い当たる節はないが、パワーウインドウの設定が初期化されていたとのことだった。もはや最近のクルマは家電製品と変わりがない。メカニカルトラブルでなかったので良しとしよう。
A氏としばらく立ち話。フリーペーパーに載っていたことなどを話で盛り上がる。カリーナ好きのA氏の口から「カリーナ・サーフ」という言葉が出てきて、思わず鳥肌が立つ。
新来軒でかしわうどんを食べる。テレビでは都道府県対抗駅伝が流れている。ここで宮城ではなく三重を応援してしまう自分がいた。そして、先客には以前参加した街コンで成立した二人が...
そして、フル装備で3号機に乗り込み、まずはモーターズショップエビナで支払いを済ませて、異音の発生原因を見てもらい、ダッシュでフェリー乗り場へ。
西日がまぶしい中、フェリー亀山で大島へ向かう。
25分の船旅を終え、いの一番でランディングする。時間があまりない中、亀山に登る。
しまった、レンズのほこりか... |
「大島の未来を考える会」の会場は、50名弱の参加者で賑わっていた。今日は防潮堤に関しての議論が行われる。先日開催した意見交換会に参加されていた方も多数お見えだ。「ThinkSeawall 防潮堤を考える」というサイトを主宰されている大塚さんも来場していた。
会議の論調は、意見交換会と変わらなかった。しかし、こちらの説明内容が正確に伝わっていないという感は否めなかった。また、この会議の前に行われた都市計画マスタープランについても話があり、市役所が具体的将来像を明示していないという発言もあった。
会議の終盤に「我々がどのような街を望んでいるのか、その形を示していく必要がある。」と発言される方がみえた。
まちづくりは、行政だけが行うものではない。市民や行政、様々な主体が関わってこそ、望みうる街が生まれていくと思う。そこに必要なのは「対話」だが、会場ではまだその雰囲気が醸成されていなかった。
自分も発言すればよかったが、残念ながらその勇気を持ち合わせていなかった。
18時前に会議が終了し、18時20分のフェリー最終便に滑り込む。車両は自分だけで、この時間帯はさすがに閑散としていた。
会場に見えた大塚さんに声を掛ける。いろいろな話をし、大船渡市三陸町吉浜が望みうる姿だと、自分の個人的な考えを伝えたところ、関心を示してもらった。行政に対するネガティブな印象を少しは払しょくすることが出来たかもしれない。話は尽きなかったが、船は岸壁に着いた。
食事をしようと田中前の通りを走っていたら、自分と入れ替わりで大島に行かれていたS技術次長を見かけたので、一緒に吉牛で食事をする。今日の出来事について簡単に報告を行った。
コンビニでタバコを買い、帰宅しようとしたところでT氏と会う。ゲレンデで失われたと思しき携帯は、結局見つからなかったようだ。
帰宅後、カントクこと、三重のO氏に送っていただいた支援物資を受け取る。まずパッケージで爆笑し、開けて爆笑する。小ネタが随所にめぐらされており、いつも心が和む。
書きなぐられたメッセージなどを見ると、繊細さとは程遠いと思われそうだが、必ず三重の、自分の欲しい情報がわかる新聞などが同梱されている。こういった心遣いがとてもありがたい。