雪の降り積もる青森駅で、対面に停まっていた普通列車に急ぎ乗り込む。もう一本後でも間に合うのだが、遅延することも考慮して早めの移動とする。
新青森駅ではやてに乗り換える。既に指定券は満席なのか、デッキで経つ乗客が数名いた。白銀の陸奥を南へ。雪の多さは北海道とあまり変わらないか、道東と比べるとむしろ多いぐらいか。
一ノ関駅に到着し、1時間以上の待ち時間を構内の売店で過ごす。一角に喫茶兼喫煙コーナーがあり、休息を取るのには最適だ。
大船渡線に乗るときは早朝や夜で景色をまともに見ることがない。今日は日中の乗車なので、つぶさに観察する。
内陸とは異なり、気仙沼に近づくと雪はめっきり減っていった。
気仙沼駅では、帰省客が大量にプラットホームで列をなしていた。いつもは見られない光景に季節を感じる。そして、この景色を見るとホッとするのもまた事実。
冷え切った駅前でBRTの到着を待つ。年末より明らかに寒くなっている感じがする。ところどころ雪も残っている。
最寄りのバス停で下車し、久々のベースキャンプへ。郵便受に三陸新報や東海新報がねじ込まれており、自分の部屋だけ異様な状況になっていた。
建物に人が少なかったことも相まって、部屋はめっきり冷え切っていた。水道管の凍結を恐れていたが、お湯も水も無事に開通した。
荷物を整理し、洗濯機を回して食事に出かける。新来軒のおばちゃんから「いつ帰ってきたの?」と声を掛けてもらう。お正月のサービスということで、栄養ドリンクをいただいた。
給食っぽい味わい |
2度目の洗濯をし、いざ初詣に行こうと思ったが、激しい睡魔に襲われてしまう。少しうたた寝をしてしまったら、辺りはすっかり暗くなっていた。明日からの仕事に備え散髪に出向く。
年末の出来事を話す。母のところもご令嬢が帰還されていたようで、愚痴も含めて話を聞く。
散髪が終わってから、自分も面識のあるOさんと晩餐に出向くけど、あなたも行く?と誘ってもらったが、さすがに今日は遠慮しておいた。次回お願いしますと伝える。
夕食を摂りにまるきへ向かう。ここでも北海道ネタで盛り上がる。正月限定の「祝い塩ラーメン」を注文する。期間限定なのでチャンスを逃すと食べられなくなってしまう。
複雑な出汁から生まれる深い味わい |
あと2ヶ月で震災から丸3年となる。街は少しづつ変化しているが、復興を実感するような光景を目にすることはほとんどない。被災地を離れ、故郷や北の地でリフレッシュが出来る自分は少し恵まれている。
十二分すぎる休みを終えた過ごしたので、また明日から全力で頑張ろう!