列車の出発時間の都合から、少し遅めの起床となる。泊まったホテルは朝御飯が無料だった。10時まで粘ってしまい、北見駅へと向かう。今日は日差しが強く、暖かい。
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昨日の温度計は1.3℃ |
1両編成(?)のディーゼルカーで網走へ向かう。車内は1ボックスあたり1人くらいの混雑具合だ。
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北海道といえばサボ |
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国鉄型は力強い |
市街地を抜け、原生林を抜けると、左手に平らな雪原が見えてくる。網走湖だ。この季節には湖上を移動することが可能になるそうだが、今シーズンは氷結が遅れているようだ。
4か月ぶりの網走へ。こんなに早いタイミングで
再訪するとは思っても見なかった。大荒れだった道北とは異なり雪も少ない。
次の列車まで1時間以上のインターバル。コンビニで用足しがてら、街を散策する。クルマでは見えなかったものが見える。
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落雪注意の標識 |
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川沿いの遊歩道 |
正月だからか、通り沿いの飲食店は閉まっていた。駅に戻り、売店で駅弁を買って食べる。
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名物かにめし。美味 |
待合室でくつろいでいたら、改札が始まった。札幌行の特急オホーツクの自由席待ちは凄まじい行列になっていたが、自分の乗る知床斜里行は2人だけだった。
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←知床斜里行 特急オホーツク→ |
定刻に発車し、市街地を抜けると眼前に知床連峰が広がる。思わず感嘆の声をあげてしまった。もう1名の乗客も、必死にスマホで撮影していた。クルマで来た時も素晴らしいと思ったが、列車から見る景色も最高である。
2つほど駅を過ぎ、北浜駅に降り立つ。前回訪問時に通過してしまったので、ようやくたどり着くことが出来た。
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北海道は前乗り・前降り |
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全景。駅舎の左は見晴らし台 |
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喫茶店が併設されているが、正月休み |
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とりあえず記念撮影 |
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駅名票 |
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斜里岳ではないらしい |
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見晴らし台から |
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駅舎内には夥しい名刺! |
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海が煙る |
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あったかいと思わせつつ、氷点下 |
時間が来たのでホームで待っていると、親子と思われる不思議な女性から、聖書の一節にあるいい言葉を書いて配っているんです、と声を掛けられる。うーん...
遠くにヘッドライトが見え、レールが「カタンカタン」を音を発する。
釧路行の「足湯めぐり号」は、少しの乗客を乗せてひた走る。
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窓が汚い... |
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黄昏 |
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斜里岳ではないらしい |
緑駅で小休止してから、川湯温泉駅で少し停車。足湯があるものの、時間が短すぎて断念。
そして、もう一つの長時間停車駅、摩周へ。元々は弟子屈(てしかが)という名前で、自分としてはそちらの方が印象が強い。
駅舎内の売店はすべて閉まっており、豚丼はおろか、タオルさえ入手できなかった。がっかりしながら駅前の土産物店へ。店のおばさんに話をすると、「ちょっと待って」と、奥からタオルを持ってきてくれた。もらいものだから、と恐縮されるものの、摩周駅と書かれたレアアイテムだった。
いただいたお礼というほどではないが、バター飴やバッチなどを買い求めた。
そして駅併設の足湯「ぽっぽ湯」へ。あまり足湯にはなじみがないが、あまりの気持ちよさに露天風呂と勘違いしてしまいそうだった。
心地よくなったところで、再び列車に乗り込む。
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こういう構図多め |
漆黒の釧路湿原を進んでいると、突然急ブレーキがかかる。シカに衝突したようだ。しばらく停車して再度出発する。車両には何事もなかったようだ。
いつの間にか寝てしまい、終点一つ手前の駅で目が覚める。釧路では乗り換え時間がほとんどないため、急ぎ食料を調達。駅弁屋さんは人がおらずあきらめ、売店でお菓子を少し買う。
根室行は2両編成で、適度お客さんが乗っている。1両は普通のタイプ、もう一両は浜中町出身のモンキーパンチをトリビュートした、ルパン三世のラッピング車両だった。
キハ54と呼ばれるこの車両、オリジナルは固定式のボックスシートだったが、今はリクライニングシートに換装されている。とくにルパン車両は785系と同じシートになっており、破格のサービス。
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峰不二子 |
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実はルパン |
列車は快調に走り、定刻に根室へ到着する。内陸とは違う湿ったぼたん雪が降りしきる。気持ち暖かいような気がする。
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有人駅という表記に注意 |
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ルパーン |
北浜から同じ行動をしていた高校生に写真を撮ってもらった。
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Avで撮るべきか |
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降りしきる雪の中で |
駅前通りをホテルへと向かう。
湿った雪のせいで、全身がずぶ濡れになってしまった。しかし、道は凍っていない。同じ北海道でもこうも違うのかと、その広大さに改めて驚く。