鹿折のコンビニによると、案の定、雨が降ってきた。やむなくカッパを着て、山道を抜けていく。
応援したいガソリンスタンドの一つ、須藤商店で久々に給油し、早馬神社へ。幸いにも他の参拝客はおらず、5号機のご祈祷をお願いすることに。もはや、この神社は自分にとっての氏神様になっている。
ご祈祷の途中、銅板葺の屋根を強い雨粒が叩きつける。以前、前厄払いの時にしていただいたようなご一連の儀式が終わる。しかし、雨がなかなか止まないので、しばらく待たせてもらうことに。神主さんの父上と少し話をする。唐桑と気仙沼では天気が違うこと、震災後に停電の長いトンネルを歩いたことなど...
今日は雨なので、以前の写真を... |
45号線経由でベースキャンプへと戻る。防水でない靴で行ってしまったので、足元はずぶ濡れだった。
久々に新来軒に昼食を食べに行く。いつものおばさんは、久しく姿を観なかったので、もう帰ってしまったのでは、と思われていたそうだ。カレーを食べ、漫画を読んでいたらコーヒーをごちそうになってしまった。
超絶汚くなっている部屋を片付ける。キッチン、トイレ、ふろ、そして居室。テキパキやれば早く澄んだかもしてないが、だらだらしていたら20時を回ってしまった...
大型ショッピングセンターで枯渇した消耗品などを買い出し、引き続き最近開業した「気仙沼ほっこり湯」へ。
津波で被災した施設を改装 |
岩手の遊技業者が経営している |
店内には食堂も設置されており、仮眠することも可能である。営業時間も気仙沼ではかなり遅くまでやっている方だ。自宅にいたころは、よく近所のスーパー銭湯に行った。向こうは土曜の夜だと凄まじい人だが、ここは比較的静かだった。
風呂から出て、たたみの部屋でだらだらする。
気になっていたのだが、浴室や脱衣場、館内に津波避難に関する記述を見かけることはなかった。近くに高台はあるが、夜中だと少し不安である。
世の中には、白浜の崎の湯など、もっと危険性の高い場所はある。しかし、震災から3年少ししか経っていないんだが...
被災地では、新しい施設が次々に生まれている。きれいな街が出来て、新しい建物が次々に建っていくと、津波被害の物理的記録はどんどん失われてしまう。
再び雨が降り出した中を、ベースキャンプへと戻った。