2014年7月10日木曜日

#531 coordinator

台風の接近も影響しているのだろうか、梅雨らしい雨の朝を迎える。いつものように準備して、いつものように出勤する。

なんだかんだでギリギリの出発となる。既にお二人はロビーでお待ちだった。
昨日のヒアリングで、事務所長からリアスアーク美術館の図録をいただいたとのことだったので、予定を変更して美術館へ。
会館前についてしまい、しばし待つことに。生憎の天気ということもあり、我々以外の来場者はいなかった。
常設展に飾られた写真や被災物を見る。日々の暮らしの中で、被災地にいることが当たり前になってしまい、何も思わなくなる時がある。こうやって改めて確認する時間は絶対に必要だ。でなければ、何のためにここに来ているのかわからなくなってしまう。
所長はかなり時間をかけてご覧になっていた。
次の目的地、唐桑半島へ。舞根を抜けるルートを選択したら、途中猛スピードで突っ込んでくる自動車と接触しそうになる。最近ところ構わず常軌を逸した走りをする連中がいる。宮城ナンバーだったが、気仙沼の人ではないだろう。

唐桑半島ビジターセンターへ。津波体験館を見学いただいている間に、勝手に「のび太のコーナー」と名付けた書架を漁る。昭和51年に高校(名称失念...)が作成した小冊子を手に取る。住民へのアンケートを見ると、チリ地震津波から16年しか経っていないのに、巨大災害を気にしていない方が6割、対策を取っていない方が「わからない」という回答を含めるとほぼ9割という、ありえない結果が出ていた。啓発の重要性を思い知る。
既に昼を回っていたので、漁火パークで昼食を...と思ったら、本日休み。抜かった...
あっさりしたものを、とのリクエストだったので、高田の熊谷を初めて訪ねることに。そういえば、前回も2日目の昼食はラーメンだった...
担々麺(白)
高田の市街地を案内し、小友の復旧状況などを見ていただき、タピック45から一本松へ。やや横殴りの雨だったので、自分は駐車場で待機することに。
タピック45からの眺め
気仙沼駅からバスに乗られるお二人をお見送りし、合庁へと戻る。この二日間の出来事を、沢山の方々に話していただきたいし、気仙沼をはじめ、三陸を再び訪ねたいと思ってもらえてば...

A主事、H主事、T班長と用地関連の打合せをする。手順を確認すると、いくつかはバイパスできることが分かったので、段取りを変更して作業を進めることに。
現場を見に行ってくれたT次長やT班長と状況を打合せ、治山班のM技査からの依頼事項などを済ませ、業務終了とする。先日来1階の態度にやや苛立ちを覚えていたが、彼らの事情を考えれば、その怒りもスーっと静まった。

小腹が空いたのでこけしで夕食を済ませてから1号機で大船渡へ。本来なら東北新幹線上にいたはずなのだが、台風によって報告会が中止になったので、今日から七夕まつりの準備に参加する。
既にダダ遅れだったので、ほとんど準備を手伝えなかった。
いつもの通り、作業終了後にねまることに。1年前のことを思い出し、なにやらとても楽しかった。

霧立ち込める漆黒の三陸道を、ベースキャンプへと戻った。