2014年7月15日火曜日

#536 Ishinomaki Explorer

いつもより若干早めに起床し、ダッシュで準備をして1号機で出発する。免許証的用務を達成するため、石巻へと向かう。45号線をこの時間に南下する機会はあまりなので、北向き車線が予想以上に混雑していることに驚いた。途中、階上のコイン洗車で洗車し、夏のような日差しの中、先を急ぐ。

三陸道の石巻港ICで降り、石巻免許センターへ。宮城では仙台、大河原、大崎とここで4か所の免許センターが設置されている。三重では1か所。三重は近鉄の駅から徒歩圏内だが、宮城は4か所ともバスに乗り換えなければならない。どちらがいいのかは悩ましい限り。まあ、歩いて来るのは1回限りだろうし、三重も昔は高茶屋ってところにあったっけ...
建屋内は更新講習受講者でごった返しており、そちらが優先されるために少し待つことに。ここには老若男女が集っており、2リッターのコーラのペットボトルを抱えた方も見え、なんとなく楽しい。
受付してから1時間ほどたつと、写真撮影のために声がかかる。そして程なく受領。写真を見ると、いつの間にか老け顔になってしまった自分が...

クルマに乗り込むと、温度計が久々に40℃をマークしていた。今日は日差しが強く、梅雨が空けてしまったのではと勘違いしそうな陽気である。
石巻港に少し立ち寄る。港湾も復旧工事真っ只中だが、その傍らで穀物の荷役が行われていた。以前のような破壊されたままの建物などはなく、整備が進んでいるようだった。

一角に、国の石巻港湾合同庁舎が建っている。最近落成したばかりなので、新しさがにじみ出ている。
全景
外階段で屋上に避難可能
東日本大震災の浸水深以下には執務スペースなし
中は木が使われている
石巻市による津波避難ビル認定
向かいの県事務所は復旧されてそのまま再利用
近隣のコンビニで昼食を買い求めていると、製紙工場の引込線に貨物列車が止まっていた。なんとなく、故郷を思い出す。
門脇地区を抜ける。13年前に通った場所も、全く原型をとどめていない。
一軒の家が残っている
門脇小学校
土地区画整理事業のイメージパース
ど根性ひまわり
映像を見ることが出来る端末
震災時からともり続ける灯
柱の頂点が浸水深、約7m
復興するぞ!
そして、網地島ラインの船乗り場へ。ほぼ予習なしで来たので、とりあえず田代島の仁斗田までの往復切符を買い求めた。
津波に耐えた建物
川沿いの浸水深
待合室で昼ご飯をかきこんでから、マーメイド号に乗り込む。船内は観光客と用務客が入り混じっており、ガラガラというわけではなかった。
実はカーフェリー
日和大橋をくぐる
ターンテーブル内蔵
大海原へ 河口沿いは少し濁っていた
田代島全景
 そして、大泊に到着。船なのに、まさにタッチアンドゴー。急ぎ下船する。
ほとんど人影の見当たらない集落を抜け、細い山道を歩いていく。手元の案内地図ではやや不安になるが、構わずまっすぐ進むことに。

しばらくすると十字路に当たり、目的地の「猫神社」の表示を見かける。目と鼻の先に神社はあった。境内には二匹のネコが。
石切を行っていた時に、崩落した岩に当たって死んでしまったネコを祀っている小さな祠。この島のネコへの愛情を感じる。
微妙にピンボケ
まさにネコ
人に慣れたおとなしいネコとひと時を過ごし、再び道を歩く。
廃校にあるヘリポート
海が垣間見える
近づいてくるネコ
毛づくろいするネコ
たむろするネコ
昼寝するネコ
猫島の名の通り、島の至る所にネコがいる。ほとんどのネコは人から逃げることもなく、気軽に撮影に応じてくれた。こちらも岩合光昭氏バリにローアングルで攻めてみる。

案内看板に沿って、マンガアイランドと呼ばれる施設に向かう。今日は生憎休館日だが、草を刈る人、ベンチでビールを飲む人など、別世界のような穏やかな空気が流れていた。
ぐわー、木柱にフォーカスがっ...
微睡むネコ
日本です
やや古びてきたセンターハウス
日向は暑いが、センターハウスのテント下にいると海風がひんやりとして心地よい。ベンチで横になって一休み。

はっと目を覚ますと、草刈りをしていた方が近くで休まれていた。この施設の管理人さんで、昨年ご夫婦で移住されたとのことだった。震災でも島には人的被害がなかったこと、しかし家屋が流出し、人口も流出してしまったこと、休耕畑を復活、いずれは休耕田も復活させたいことなどなど、いくつかお話を伺う。しばらくして地元の方もやってこられ、はまられる。

あっという間に出航時間が近づいてきたので、退席させてもらう。これを逃すと、帰れなくなってしまう...
まさに島といった隘路を抜けて、仁斗田の中心部へ。
ちょっと南国っぽい
防潮堤の手前には家があったようだ
休業してしまった郵便局
島的景観
ネコ
たむろするネコたち
首輪がついているネコ
開発センターの1階まで浸水していた
岸壁を歩いて、船着き場へ。船着き場と言っても、特別な施設があるわけではなく、コンテナハウスの待合室が置かれているだけだった。
越喜来の船
防波堤の向こう側
行きと同じマーメイド号
さらば、田代島
1時間ほどで石巻へと戻る。そして写真を忘れてしまったので、再び免許センターへ。朝の喧騒とは異なる静まり返った施設に入ると、免許の交付をしてくださった方が出てこられた。元警察署だったベースキャンプの住所を見て、自分のことが印象に残っていたようだ。忘れ物を受け取って少し話をする。オートバイのこと、クルマのことなどなど...「法定速度の範囲で楽しんでくださいね!」と声を掛けられる。

ドーナツを買って、行きと同じ道で気仙沼へと戻る。LINEで流れてきた情報を見ると、今日の七夕の準備は中止かな...と思い、まるきで夕食とする。しかし、注文してからスマホを見ると、準備をするとのこと。油断した...
潮見そば終了まであと3日
食後に急ぎ大船渡へ向かう。ただ、今日はあっという間に準備が終わってしまった。しかし、その割には沢山のメンバーが集った。いつものようにねまることに。
90年前の5年債の写真 今と変わらない
漆黒の三陸道を気仙沼へと戻る。部屋の汚さに呆れて言葉が出ない...