2013年12月24日火曜日

#333 仲間たちとのクリスマス・イヴ

あまり感じなかったが、昨晩はかなり冷え込んだようで、路面にはうっすらと雪が積もっていた。風がないので十分耐えられる。徐々にだが、寒さに慣れてきたような気がする。いつものように準備して、いつものように出勤する。

朝一、歌津の現場代理人から電話が入る。金曜から土曜にかけての荒天で、仮設道路が損壊したとのことだった。急ぎ準備して現場に向かう。

現場では波もまだ高く、ライフジャケットを身に着けて確認作業を行う。うかうかしていると波をかぶってしまうので注意が必要だ。損壊箇所の計測を行い、復旧に取り掛かってもらうことに。
消波ブロックが設置済みの箇所を確認する。当たり前だが期待通りの結果が出ており、嵩上げした防潮堤を越波することもなかった。治山事業では施設の効果が目に見える機会はあまりない、というか無いことを期待しているのだが、海岸の工事では即時に現れていた。
帰庁後、昼休に郵便局やATMなどに時間を割く。今年もあとわずかと考えると、細かいことを一つずつクリアしていかないと終わらない。

午後、報告書をまとめたり設計に関する指示を出したりする。ちょっとずついろいろなことを進めておく。
三重から送られてくる林業新知識の最新号に、金曜日の忘年会でも話題になった「馬搬」の記事が載っていた。岩手の遠野あたりでは有名だが、宮城でも加美町でお一人馬搬をされている方がみえる。ぜひ一度、その現場を目の当たりにしたいものだ。

夕方、東京で説明を行っていた治山班のM技査から電話が入る。自分の受け持つ2つの施工予定箇所、ともに関門をクリアしたとのことだった。同時に巨大プロジェクトの話もしているので、それに比べると規模は小さいが、今年の課題だった案件がひとまずクリアしたと思うと、格好のクリスマス・プレゼントのように思えた。

夜、独身男性や単身赴任者を交えたクリスマス会が開催される。「聖夜に聖歌を歌う集い」と銘打たれているが、かなり痛々しい集まりとなった。
自分の部署から、S班長、W班長、M班長、T氏、N技査、S技査、I主事、S主事が、声を掛けていた市役所からK君とM君、NNからH氏とK君という、徹底的に男性のみ集まるという凄まじい会。
坊主頭のS技査の計らいで、スパーリングワインやケーキが用意されており、普段の飲み会とは異なる、クリスマスパーティーの雰囲気が醸し出されていた。
引き続きプレゼント交換となる。自分はマー君のカレンダーと、御浜柑橘の「みかんのしずく」を忍ばせておく。皆それぞれに気遣っており、高価なマフラーやバスソルト、マグカップ、サングラス、お菓子詰め合わせなどが用意されていた。ユニークなものでは、いかせんべい、栄養ドリンク、靴下、アイマスクなどなど。

順番に回していくと、自分にはM班長の栄養ドリンクが当たった。そしてM班長にはなぜかコンビニのフライドチキンが...生ものというトラップにはまったのがM班長ということで、会場はこの地に来て初めてではないかというくらいの大爆笑に包まれた。

引き続き一部のメンバーで2次会に向かう。2ndというバーで談笑することに。普段は顔を合わせることも少ないメンバーそれぞれで盛り上がる。T氏からは、所属や組織と言った垣根を取り払い、今気仙沼に関わっている遠方からやってきたメンバーで会を行いたいと提案がある。T氏の提案を実現できるように尽力しよう。

日が変わるころ、散会となる。クリスマス・イヴを華やかに彩るように、満天の星が瞬いていた。