2013年12月22日日曜日

#331 KESEN Explorer -Alice's wonder Christmas-

休日にふさわしい時間に起床するも、ついウダウダしてしまう。10時には布団から這い出し、もろもろ準備をする。昨日投入したEOSの設定を試みるも、イマイチうまく行かない。時間も無くなってきたので、1号機で出発する。天気は晴れ、風も穏やかで気温の割には暖かい。

45号線を北上し、行きつけの星石油店で給油する。いつの間にか小雪がちらついてきた。ここのスタンドをまたぐようにかかるつり橋は、「希望のかけ橋」と名前も決まった。工事も急ピッチで進んでいるようだ。
気仙川右岸を北上し、途中107号線に入り住田へ向かう。世田米を抜けて下有住へ。平成20年3月に閉校された下有住小学校の木造校舎で開催されている「アリスの不思議なクリスマス」に顔を出す。
昼ごろにお邪魔する予定が、既に13時前...入り口前に陣取っている、黒のニッカズボンがトレードマークの、大きいI氏を見つけ、そして杣遊会のM氏と合流。まずは「バスラーメン」なる屋台でホルモンラーメンと炊き込みご飯をいただく。
バスによる移動式のラーメン屋台は、岩手でこの1台だけだそう。そういえば、宮城でも見たことはない。
共に美味!
車内
最近、木造の校舎を見かけることはめっきり少なくなった。直近では「防災合宿in熊野川」で訪ねた廃校以来か。
中に入ると、子どもたちの靴で玄関は埋め尽くされていた。受付でプレゼントと小さなシールを受領する。

1階の廊下は照明が落とされており、幻想的な「夢灯り」が暖かな光を放っていた。
 
2階に上がると、「横浜・住田・大船渡」と書かれた暗幕で仕切られた部屋がある。中に入ると...
ハスの花をイメージした大きな夢灯りを中心に、さまざま装飾で彩られていた。
うーん、自分の腕がイマイチ...

隣の部屋では、住田町在住の方が開いている「ありす昭和レトロ館」の出張展示が。
ちゃぶ台の横に腰かけ、M氏と記念撮影に興じる。
2階の廊下には、住田町のゆるキャラを決めるための投票会場となっている。受付で渡されたシールを、自分の気に入ったキャラクターに貼り付ける。
子どもたちの作品から、プロと思しきクオリティーのものまで、多数掲示されていた。住田在住の方が描かれた作品がいろんな意味で気に入ったので、一票投じておく。

2階の隅の部屋では「住田いいとこカルタ」大会が開催されており、声を掛けられたので大人げなく参戦する。スギ板にかわいいイラストが描かれており、ワンメイクではもったいない。
2回戦行い、1度目は自分が一番多くとってしまった...
閉館時間も迫ってきたころ、2階の図書室でライブが始まった。音楽サークル「音蔵(ねぐら)」のメンバーによる演奏で、トップバッターは三琴交代。メンバー3人がギター、カホン、ボーカルを交代するという面白いバンドだ。見た目は大学生くらいのおとなしそうな3人。
演奏が終わってから、夢灯りの片づけをお手伝いする。

以前少し関わっていたある街のクリスマスイベントとは違って、住田のアットホームで手作り感満載、そしてピュアな感じはいついても心安らぐ。自分は少し場違いかな...と思ってたが、子どもよりも楽しめたかもしれない。

会場を後にし、上有住にある村上先生が推す「お菓子工房eat+」に向かう。SUMITACUPの際も出店されており、ビスコッティがおいしくてお気に入り。
場所がわからず、辺りを見まわしていたら看板を見つけた。どう見ても普通の民家で、少し躊躇するが、奥にプレハブの店舗があった。
店頭に並んでいたビスコッティを大人買いする。

元来た道を戻る。住田名物の松日橋を改めて撮影してみることに。流されても直して使うという発想は、現代の公共工事ではあまり考えられない。こういった「しなやかさ」も必要な気がしてきた。
今年の入り納めとなる五葉温泉へ向かう。相変わらず賑わっており、湯上りにきびソフト(ミニ)を食べる。
大広間でくつろいでいたら、丁度NHK朝の連続テレビ小説「ごちそうさん」のダイジェストが流れていた。丁度関東大震災が発生した週で、ヒロインの旦那が大阪から東京の現地調査に行っている。旦那が師匠の大学教授から叱責されているシーンが印象残っている。教授は旦那に対し「お前は新たな街づくりを出来る場所にいる!」と。

ふと、今の自分の周囲の状況のことを考えてしまった。その選択は、本当に未来の住民のためになっているのか、合意が得やすいという理由だけで流れに流されていないか、本来の目的を見失っていないか...。未来の街をどうしていきたいのか、もっと突き詰めて話をしていく必要を感じる。その場限りで選択してしまったモノを押し付けられるのは、今に生きる人ではなく、未来に生きる人達なのだから。そういった過ちは過去に何度も繰り返されている。もういい加減断ち切りたい。

大船渡に入り、SGに立ち寄る。相模原のジャイアンこと、H寮長に要件を話し、「晩飯どうする?」ということになり、なし崩しで飲みに行くことに。

まずはKojikaにより、今年1年お世話になったお礼に御浜柑橘のミカンをお渡しする。マスターから「この方紹介したことあった?」と聞かれ、NPOの大関さんと名刺交換する。直接お会いすることは初めてだが、実は2年前にマスターに紹介してもらい、支援物資としての毛布を融通してもらったことがある。丁度2年前のこの日もこの場所に居たっけ...
そして、顔なじみの港湾関連企業の社長も見える。ここは出会いの場だと痛感する。

引き続き屋台村へ。今日はクリスマスイベントがあるようで、駐車場もクルマでいっぱい。ステージ周辺で見覚えのある顔が。岩手県庁のH君。最近はイベントで必ずといっていいくらい顔を合わせる。
結局屋台村はどこも満席で、隣のプレハブ横丁に向かうと、高田の友人の友人でもあるS君とバッタリ。本当に大船渡は知っている人と顔を合わせる。
鰣不知(ときしらず)に入る。二人で飲みに行くのは初めてなので、かなりH氏のパーソナリティに触れることが出来た。想像以上にパワフルな人物だw
用足しのため離席すると、kojikaのマスターのご子息ともばったり。大船渡で悪いことは出来ない...

2次会は屋台村の喜楽へ。H氏がお世話になっている農協の組合長やその知人となぜかごちゃ混ぜになって歓談する。こういった雰囲気、大好きだ。三重出身であることを告げると、「而今」という日本酒を入手できないか尋ねられる。初耳だが、ちょっと検索を掛けたところ、相当入手が困難なようだ。帰省時にリサーチしてみることに。

日が変わるころになり、代行でSGまで戻る。整理整頓の行き届いたH氏の部屋に泊めてもらうことに。リニア開業に向けて大きく生まれ変わる相模原市のことを少し聞いた。被災地で行われている街づくりに匹敵、いやそれ以上の大規模なプロジェクトがこれから動き出そうとしている。