2013年12月16日月曜日

#325 試練を超えて

昨日の雪が、まだところどころに残っている。今週は徐々に暖かくなる予定だが、残念ながらまだその気配を感じることはなかった。

登庁後T氏に聞くと、どうやら3次会に拉致られていたようだ。最初は行く気を見せていなかったのに、蓋を開ければ一番楽しんでいた。
コンサルの担当氏より送られた、Hという施工予定現場の図面や数量のチェックをしつつ、積算を進める。そして、用地関連の知識を深めるため、I主事の計らいで水産漁港部のK主事からレクチャーを受けることに。まだまだわからないことだらけである。

南三陸町地域防災計画の意見照会が回ってきた。震災以降初めての改訂と思われるが、新旧対照表を見ると、記載内容が充実していることが見て取れた。気仙沼市の地域防災計画でもそうだったが、津波対策編を独立させるケースが今後多くなりそうだ。確かに、プレート境界型の地震では、建物被害が殆どなかった。その後の余震で被害があったが。
いつもの非ライブカメラ
周囲が伐開されたので、南気仙沼も見渡せる
しばらく作業を進めてから、I主事とともに歌津に向かう。施工予定箇所に関係する地域の方に説明をすることに。何度もお顔を拝見しているのですっかり顔なじみ。こちらがお願いしていたかったのに、サンマ漁から戻られた弟さん二人を招いていてくださり、とてもありがたかった。

長兄からは、いつも「宮城の人間が来い」と言われてしまうが、いえ、今は私たちに任せてもらっているんですよ、と伝える。長兄からはいつもいじられるので、「おめーらさ、こう言われたらこう返せっていう、マニュアルあんだっぺ?」とか「テレビの取材がきだから、県職員はだめだ~ってかだってやったのに、放送されねぇっちゃ」と、本題もさることながら話題が尽きない。

話が防災対策庁舎のことになった。長兄の令嬢が執務中に被災された。そのため、解体を望んでいたにも関わらず保留となったことに少し憤られる。高野会館を遺構として残すべきだという話になり、自分自身もその案には賛成していると告げた。高田はその場所で人がなくなっていない建物を選んでいるということも伝えた。

帰路、車内でI主事からサラリーマンの悲哀について教えられる。民間企業は大変だな...と頭が下がる。

帰庁後、作業を続行する。時間的余裕がほとんどないので、手を止めたら終わりである。一人っきりの職場で、むつむつと仕事を進める。
帰り道にコンビニに立ち寄り、夕食を買い求める。カロリーの割に量が少なく、空腹が満たされなかった。