2014年10月7日火曜日

#620 wonderland

雨もすっかり上がり、やや風は強いものの秋晴れの朝を迎える。いつものように準備して、いつものように出勤する。

稼働する現場を受け持つK氏が、せわしく電話を掛けている。そして、自分の施工予定箇所のことも気になっていた。K氏は現場へ出向くことになったので、ともに出かけることに。合わせて、担当以外の箇所も調査することに。

最寄りの現場から、順に南下していく。幸いにも、どこの現場も被災していることはなかった。岩井崎は、離れた県道からも潮を噴き上げている様子が見て取れた。

そして、K氏担当の現場へ。捨石の仮設道は確実に滅失していると思ったが、幸いにも大部分が損傷なく残っていた。鋭意j復旧作業がなされていた。
引き続き、南三陸へ。最悪の事態を想定していたNという施工箇所は無事だった。I、そして昨年度完成したTを確認する。近接する漁港では、顔なじみの漁師さんが。波が高いという印象だった歌津のこの地区も、今日は波が穏やかだった。
遠くに戸倉を望むと、明らかに白い波涛が確認できる。予定していなかったHという施工予定箇所を確認に向かう。

合庁から片道50㎞あるので、なかなか訪れることが出来ないが、普段とは違った様相を見せていた。
大量に逆流するコンブ
のっこえる波
あらぬ場所にコンブが...
海側には大量のコンブが漂着しており、大量に水路を逆流、そして一部は防潮堤を乗り越えていた。波の威力を思い知らされるとともに、地盤沈下が恨めしく思う。
もう一か所、近隣の現場を確認して帰還する。

昼食は、K氏のリクエストでヤマウチへ。グルメなK氏はキラキラ秋旨丼を、自分はランチのヒラメの漬丼を注文する。
初めて食べるが、うまい♪
合庁に戻り、書類やメールを処理し、Nという施工箇所にかかる打合せを現場代理人のK氏と行うことに。K氏は設計図書を入念にチェックし、疑問点をリストにまとめてきてくれていた。ミスターパーフェクトと呼びたいK氏、血液型は間違いなくAAのA型だと思う。疑問点についてディスカッションを行い、今回解決できない課題は後日になる。

業務終了後、気仙沼の母の元へ。散髪してもらいながら、気仙沼のいろいろな話を聴くことに。
漁船が台風で風待ちしていると、街はお祭り以上に賑やかになること、羽振りの良すぎる漁師さんたちのこと、魚町の問屋のこと...漁港ならではの不思議な文化に満ち溢れた気仙沼は、ある意味ワンダーランドだ。そして、自分が思う気仙沼のイメージを確認する。母もまた別の情報を交えて、その意見を肯定してくれた。

エスポワールで夕食を摂り、週末の予定を三重のN先輩と調整する。次なる台風が日本に向かっており、予定の練り直しが必要になってしまった。
そして、いつも以上に冷え込んできた。今秋初の暖房を投入する。