2014年8月5日火曜日

#557 三陸の未来 此処に有り

目覚める前から、部屋が暑くなっている。気仙沼ではあり得ない現象が起こっていた。朝から不安になるくらいの高温...いつものように準備して、いつものように出勤する。

昨日に引き続き、次の発注に向けた作業に取り掛かる。ふと、H主任主査から、Hという施工予定箇所にかかる他所管施設について質問があった。確かに存在には気付いており、先日も確認作業を行ったところだった。南三陸町役場の然るべき部署に連絡すると、丁寧に対応いただき、図面も送付してもらった。施設としては既に廃止手続きが完了しているとのことで、一つ課題がクリアされる。

プレハブの合庁は天井と屋根が非常に近いので、空調のない廊下は灼熱地獄になっていた。この暑さ、絶対屋根で目玉焼きが作れるはず。
夏空の非ライブカメラA
コンサルから提出された資料のチェックを行い、引き続きの作業を進める。K氏、N技師と人のミスを回避するためには精神論で行くべきかコストをかけるべきかで議論になる。この点は個人というよりも組織としての風土も大きく影響しているようだ。また、議論の過程において積算システムにおいて三重や兵庫では出来ることが宮城では出来ないという謎が解明された。

16時ごろ、市役所のK氏が書類を持って現れた。K氏からは常に新鮮な情報がもたらされ、結構ギブアンドテイクな感じになっている。頼まれていたレンズを渡す。

今日の気仙沼の最高気温は35.4℃。そういえば、3年前に訪れたのも丁度このあたり。その時もとても暑かった記憶がある。
業務終了後、急ぎ気仙沼の母の元へ。店の扉を開けると、かわいい店員さんが出迎えてくれた。先日から来ているお孫さんだった。
母は孫とみなとまつりの花火を見に行かれていたそうで、「3年でこうやって花火が見られるなんて、復興が進んだんだな…」と話される。その言葉があまりにも重たかった。
他にも、不審な手紙が来ているとの話などなど。緊急事態が発生したら、駆けつけると伝える。

ベースキャンプに戻り、1号機で大船渡へ向かう。途中、アンカーコーヒーで上げ底することも忘れずに。
吉野町公民館に到着すると、既に火おこしが始まっていた。東浦町のE氏が「今日は飲みたい!」と、飲む気満々だったので、末崎の仮設までE氏とともにクルマを回送して、1号機で戻る。
そして、僅かに残っていた作業は無事に終了していた。
そして、お天気祭。
盛の七夕まつりは、大人から子供まで、それぞれがそれぞれの持つノウハウやスキルを出し惜しみすることなく作り上げられている。そして、自分のような派遣職員や東京、京都の大学生たち。地元の方々だけでなく、外から来るメンバーも強力にプッシュしている。
このスキームが、大船渡、そして三陸の未来を創り出していくのではと、期待に胸が躍った。

まだまだ続くお天気祭、E氏と途中で失礼することに。末崎にE氏を送り届けてから、赤い月の昇る中をベースキャンプへと戻った。今宵は熱帯夜になりそうだ...