2013年11月28日木曜日

#307 地道

刻一刻と冬が迫ってきている。もはやパッチやヒートテック的なモノなしの出勤が到底不可能な状況に追い込まれた。熊野のことを懐かしく思いつつ、冷風を切っていつもの道を行く。

プレハブの合庁は、すべてのドアが引き戸で、ほぼクロージャーが装備されていない。そのため、勢いよく出入りされると、隙間が空いてしまいとても辛い思いをする。特に出入り口や別室に近いポジションにいる自分は、モロにその被害を被ってしまう...太ったら寒さに強くなるのだろうか。いや、健康を害するダメージの方がデカいだろう。

I主事から依頼された、施工予定箇所の施設と用地の関係を示す資料を作成する。宮城県では地籍調査が全県で88%の進捗と、驚くべき数値が出ている。ちなみに気仙沼市は91%、南三陸町は98%。一方三重県は9%で全国46位...宮城の人たちは、地籍調査されていることが当たり前だということに、ギャップを感じる。

復興事業を進めるにあたって、土地の権利関係は避けて通ることが出来ない。宮城の人たちの地道な努力のおかげで、今、業務を非常にスムースに進めることが出来る。こういった業務はとても地味で日の目を見ることはあまりないし、華やかさとも無縁である。震災で地盤が大きく変形したためにパラメータ変換という作業が必要とはなるが、それでも1から調べるよりははるかに速い。

三重でも、出来れば津波浸水が予測されている地域だけでも、いち早く取り組んでほしいところだ。もちろん、山林でも地籍調査が進めば、森林簿や森林計画図の精度が格段に向上するはず。残さた時間はどれほどかわからないが、最重要課題の一つだと思う。
熊野で見た、悲劇の公図とは早くお別れしたい...
工事が進む非ライブカメラ
午後は週末の意見交換会の準備を手伝いつつ、S技術次長に少し意見。目的と手段のこと、それぞれが担うべき役割のことなど...。
引き続き、来月に控えているイベントに備えて資料作成を進める。地籍調査ばりに地道な作業をこなしていく。

業務終了後、ストレスチェックなるシートを記入する。「派遣職員ですか?」という欄にチェックを入れ、50程度の設問に答える。今年2回目のチェックだが、被災地で勤務する職員はメンタル面の負荷が高く、実際に病休などの事態が発生している。自分は今のところ大丈夫そうだが...
返送用封筒をいつ投函しようかモヤモヤしていたら、S技術次長が「大雑把かと思っていたら、意外と繊細だっちゃね」と突っ込みを入れてくる。カバンに入れてしまうと確実に忘れそうなので、T氏に託す。

夕食を摂ろうとこけしにいくと、なんと連休...迷わずまるきにダッシュする。復活したお気に入りの「煮干しラーメン」を注文する。
相当うまい
今日はゆっくりした時間が流れていたので、気仙沼の諸々や昔話などをいろいろ聞かせてもらう。震災前の南気仙沼や魚市場周辺、鹿折に行ってみたかったな、と思った。