2014年2月20日木曜日

#391 direction

風もほとんどなく、穏やかな朝を迎える。気温はいつもながらに低いが、十分に耐えられる。
木曜日は資源ごみなどが出せる日だが、4週目の数え方が、木曜日として4週目なのか、4週目の木曜日なのか判断が付かず、ひとまず缶ごみを持ってごみステーションに向かうが、誰も缶を捨てておらず、陶器が置かれていた。急ぎ部屋に引き返す。

歌津の施工現場に向かわなければならないが、少しごたごたしてしまい、出発が遅れる。幸い道路が順調だったので、ほぼ予定時刻には現場に到着した。

完成した現場を確認し、細部の処理の打合せを行う。事故もなく無事にここまでたどり着けたのは、ひとえに、朴訥な現場代理人のS氏のマメさや、チーム白老の結束力に追うところが大きい。もちろん、地元のみなさんの協力もあってのこと。
ハードに100%は存在しない。しかし、今回の工事によって、この箇所に存在した多くの不安は取り除かれたと思う。
現場事務所で打合せを行った後、近接する他所管の施工箇所を垣間見る。先行して工事が進んでいるところもあり、もたもたしていられない。
昼食に日門食堂でカツカレーを食べて、帰庁する。
非ライブカメラB
T班長へ状況報告するが、今後のスケジュールについてなぜか話がかみ合わない。打合せでの決定事項を現場にも伝えてあるので、朝令暮改はパートナーに多大な負担をかけてしまう。事は問題なく解決したが、うーん...

戸倉の施工現場から、進捗など話を聞く。予定していなかった事態が発生したようで、少し行程が後ろに伸びる。総務のS主事にその旨伝え、一つ事務処理が追加されることを告げると、非常に難色を示される。うーん...

パートナーである施工業者が最大のパフォーマンスを発揮できるような環境を整えるのは、監督員として当然のことと思っているし、仕事をしていくうえで、刻一刻と変化する現場という最前線で尽力してくれているパートナー側を向くことは至極当たり前のことと思っている。結果として、その施設を待ち望んでいる人たちの期待に応えるという、目的を達成するための近道だと考える。

そういったパートナーに対し、平然と負担を掛けるような発言が出ることは心外だが、震災から3年近くが経ち、日々取り組んだことのない仕事に取組み、思うように事が進まず、そして様々なプレッシャーがかかっている同僚たちは、精神的に疲れ切っているのかもしれない。

志津川出身のS技術次長に、志津川の小中高がなぜ高台に建てられたのか尋ねてみた。小中はどうやらチリ地震津波の後のようで、高校は以前から高台にあったらしい。戸倉の学校も高い所に建っていたので、教訓を生かし、かつ先見の明があった人物によってそのような取組がなされたのだろう。

しばらくすると、W技師とS主事が段ボール箱を抱えている。中には、楽天優勝パレードの協賛記念品が入っていた。
ひとまず、精算業務を進める傍ら、三重に出さなければいけない資料を完成させる。
21時を過ぎたころ、水産試験場の方が来室される。明日、南三陸町の小学校で話をする際に、魚つき保安林の説明をしたいとのことだった。三重で魚つき保安林を見かけることはあまりないが、この地方の海岸沿いの森林は、殆どと言っていいくらい保安林指定されている。それだけ森に対する思いが強いということだろうか...
既に時計は22時を回っていた。職場を施錠し、帰路に就く。

コンビニで夕食を買い求めベースキャンプに戻ると、T氏が2号機のパンク修理を手掛けていてくれた。自分の出来ないことが出来るT氏を尊敬するし、仲間のありがたみを痛感する。

夕食を摂りながら、東海新報を読む。四日市市職労の方々が、陸前高田で灯油の配布を行ったと書かれていた。この地で四日市という文字を見ることがうれしいし、地元からこうやって支援活動に来ているんだと思うと、まだ忘れられていないんだという思え、なによりも幸せに感じる。