2014年2月15日土曜日

#386 幸せを届ける

昨晩から雪が降り続いており、路面は真っ白になっていた。ただ、先週末のような激しい降雪ではなく、まだ救われている。しかし、除雪という追加作業が発生してしまい、出遅れてしまう。

45号線、三陸道を北上し大船渡へ。路面は除雪されており、そこそこ快適に走ることが出来た。
大船渡ICで降り、赤崎方面へ。佐野契約会の前にあったと思われる目的地にはチェーンがかかっていた。新たな建物になったことは知っていたが、場所が変わっていたとは...少し周囲をうろついたところ、すぐに見つけることが出来た。

学童保育の施設、「放課後クラブにこにこ浜っこクラブ」の呼び鈴を推すと、久々にお会いするKさんが迎えてくれた。気仙沼に来てから、ようやくお会いすることが出来た。ああ、もう少し早くお会いする予定だったのに・・・
館内では朝から数名の児童が宿題に勤しんでおり、宿題を終えた子どもから自由時間になっていた。ある男の子の宿題を覗くと、国語のテストのようで、森林の役割についての読解問題だった。別の上級生の子も同じような内容の読解問題を解いている。小学校で密かに森林教育が行われていることに喜びを感じる。

GeinoXmas実行委員会からお預かりした義捐金を、ようやくお渡しすることが出来た。お預かりしたのが昨年末、お手紙が気仙沼に届いたのが1月下旬、自分の都合がつかずに、かなり遅くなってしまった。大変申し訳なく...
引き続き、陸前高田の栃ヶ沢仮設住宅へ。漁業関係の仕事に従事しているFさんも、今日はご在宅だった。四日市で初めてお会いしたFさんもパワフルだったが、年々貫禄が出てきたような気がする。お住いの方から見た高田の今を聞く。道路の拡幅に伴い、ショップの移転が求められているとのことでお悩みのご様子だった。宮城と岩手では対応がことなるようだ。
お孫さんからお菓子を頂戴し、記念撮影。
大荒れとなってきた45号線を気仙沼へと戻る。「元」共徳丸前のコンビニに立ち寄ったタイミングでT氏から電話が入る。予定されていた11:40の大島行フェリーが欠航とのことで、事務所に集合するようにと指示が入る。
事務所に到着すると、12:40のフェリーは出航するらしいとのことで、しばし待機となる。ただ、12:40の便さえ欠航になる恐れもあることから、その対応について具申する。

事務所を一番最後に出発したものの、渋滞を回避したため一番早く乗り場に到着した。ひとまず、無事に出航するとのことだった。
旅客専用線「海来(みらい)」
湾内ということもあり、さほど船は揺れなかった。むしろ着岸にテクニックを要する感じだ。車両の持ち込みが出来なかったので、バスで向かうことに。いつもの三陸新報のI記者と少し談笑する。

既に開始30分前になっており、バス停を降りてから会場の大島開発センターまでダッシュする。既に十数名お越しだったが、先着のメンバーは一切受付の準備をしておらず、急ぎ机を引きずって設営する。

40名程度の来場者の元、防潮堤に関する意見交換会が始まる。原型復旧+浸水想定域を森林にするという、前回から大幅に変更された案を提示したので、おおむね了解が得られた。これで大きく前進することになる。物理的に森が存在することで、土地利用を制限できる。と、海岸林学会でも発言があった。
会が終了後、参加者のお一人である、よくお会いする青年と少し話をする。マリンスポーツを愛する氏は、こういった会合に熱心に足を運ばれており、房総半島にも足を延ばしたと仰っていた。
「今日の案は、これと同じなんですよね!」
と、スマホの画面を見せてくださった。絵心のある方が書かれた、大島のイメージだった。

会場の撤収を行うが、フェリーが欠航なので、旅客線まで2時間近くインターバルがある。開発センターの1階は最近まで漁協の事務所があったが、展示施設が復活していたので少し見学する。
鳴き砂ほか
定置網とホタテの養殖
事務室で待たせてもらっていたら、I主事から電話が入る。16:30の便が出航するらしとのことで、センター所長に急ぎ乗り場まで送ってもらうことに。
乗り場に到着するものの、フェリーは出航しないとのこと。やや肩を落として、満員の待合室へ。
しばらくして、フェリーが出航する旨の放送が入る。大島に閉じ込められることなく、無事に本土に戻った。

横殴りの雨の中、帰宅する。折からの大雨で雪がシャーベット状になっていたので、この隙に駐車場の除雪を行う。ずぶ濡れになってしまったので、急ぎ部屋に戻る。

しばらく部屋で温まっていたところ、T氏からお声がかかったので、より道へ向かう。T氏の同僚であるYさんと、Yさんの同期のTさんが、荒天をおして兵庫から訪ねてくれた。しばらくして、坊主頭のS技査も加わり、懇親となる。それぞれが2度目の気仙沼入りだそうで、愛着のある場所とのことだった。
2人を見送り、おんつぁん3人で横にあるシークレット0という店に向かう。未だ対話の不足する職場の改善策などを協議するが、だんだん白熱してしまった。日が変わるころ、店を後にする。風も雨も弱まっていて、少し暖かかった。