2011年12月13日火曜日

#55 整理

寒い日々が続くが、カチカチに凍ったり雪が積もったりはしていない。
いつもの儀式を済ませ、ベースキャンプを後にする。
今日の市役所屋上非ライブカメラは北東。五葉山に雪が載っています。
午前、補助金関連の書類作成を行うために必要となるデータを、税務課から頂戴するためU係長と赴く。座って打合せしようと思ったら、打合せスペースがない・・・しばらく立ちながら話をし、データの提供依頼をする。まもなく任期満了となるため、課に戻ってから引き継ぎを兼ねた資料作成に臨む。

午後、N課長補佐が旧三陸町の仮置場の確認に行きたいとのことだったので、同行することにする。
まずは吉浜。ほとんどのがれきが、一次選別を行うユニットのある越喜来に運ばれている。混沌とした仮置場は整理が進んでいた。比較のために、勤務初日(10月20日)の写真を並べる。背後に写っている建物に注意。
12月13日
10月20日
この後越喜来に向かうが、少し迂回して吉浜の浸水地域を通る。広々としているが、しかし荒涼とした場所。もともとは田や畑だった。吉浜の海水浴場から打ち上げられたと思しき砂が一面に散らばっていた。
砂に覆われた土地・
1928(昭和3)年の開墾碑が流出せずにとどまっていた。
三陸支所に立ち寄り、チーム大分市に少し声をかけ、越喜来港の積出場に向かう。がれきはここから赤崎町にある二次選別場まで船で運ばれる。
港の隅に猫が二匹いた。キジトラと白のブチの猫は、呼ぶと近寄ってきた。ああ、うちの猫は元気かな・・・

越喜来の仮置場は、まだ多くのがれきが保管されているが、一時に比べるとその量を減らしている。ここでは、手作業による一次選別が実施されている。
越喜来にも仮設商店街が建設されており、着々と準備が進んでいるようだった。
引続き、綾里の砂子浜、初めて行く殿畑、そして白浜に着くころにはすっかり日が暮れていた。

夕方のミーティングを終え、高田に向かおうと思ったが、クリーニング出し忘れた!と気づき、盛に戻ろうとするが、財布に現金がほとんどなかった。よってスルーし、高田へ向かう。
45号線は少し渋滞しそうな気がしたので、県道丸森権現堂前線を南下する。大船渡駅前のプラザホテルには煌々と明かりがともっており、玄関前には再開を祝う花輪が飾られている。きれいに改装された建物と、歩道に積まれた浸水防止用のトン袋の対比が、この地域の今を物語っている。

高田の星石油店では、いつもの店員さんがいつもの笑顔で迎えてくれた。今はこうやって、何事もなくガソリンを満タンにすることができる。テレビや新聞で見ていた、当たり前が当たり前じゃなかった時のことを、ふと思い出した。

仮設店舗のマイヤ滝の里店で買い物をし、100円ショップで土日に必要となるアイテムとともに、クリアファイルを買った。そして、う・ふ・ふで晩御飯を食べようと思ったら、本日休業・・・
またマイヤに戻り、値引きがなされたお寿司とインスタントみそ汁を買う。

ベースキャンプに戻ると、自称「カレンダープロジェクト」の第1便が届いていた。今日もメールや電話で「送ったよ~!」との知らせがあり、とてもうれしかった。
企業などで勤めていると容易に入手できるものだが、最近は経費削減の影響もあり、配布される数も減ってきている。今までは、付き合いなどで容易に手に入れていたものが、入れられなくなっているのであれば、お役にたてるのではなかろうかと思っているのだが・・・

こちらで入手したパンフレット類を、今しがた買ってきたクリアファイルに整理する。一枚一枚に想い出やお世話になった方の顔が浮かび、何やらこみあげてくるものがあった。

ちなみに、Googleのストリートビューでは、気仙の街並みを見ることができる。主要な道路以外もかなり細かく撮影されているため、このブログで紹介したお店などをご覧になっていただきたい。